Really Saying Something

雑文系ブログです。

執念深さ

自他ともに認める「一度怒ったらそのことを引きずりまくる」「いったん忘れても何らかのトリガーによってまるでそのときの感情のように鮮やかに思い出し怒りをする」人であるわたくしですが、我ながら一番執念深い怒りだなと思うのは、「夜のヒットスタジオでCHA-CHAがゲストだった回、五木ひろしの結婚披露宴中継によってCHA-CHAの歌が飛ばされ、今よりもずっとアイドルと色物の差が激しい時代だったので生放送でばかにされるような物言いをされた」ことによる五木ひろしへの怒りです。もう28年前だよ。棺桶に入るまで怒ってるかもしれない。

次点は、同じく「夜のヒットスタジオ」でCHA-CHAが5枚目のシングル「約束」を歌ったとき、勝俣州和さん(勝ちゃん)のものすごく真剣な表情が映された後に、観覧席で大笑いしていた和田アキ子への怒りです。これも今調べたら1989年でした。このときのダンスやカット割りがすごく好きで、録画したVHSテープを何度も見返していたのですが、そのたびに映る和田アキ子の爆笑。抜いたカメラマンもカメラマンだ。

そのほかにもいろいろあるのですが、「五木ひろしへの怒り」が、先日行われたピコ太郎武道館ライブに関するニュースで五木ひろしの名前が挙がったときにそれはそれは鮮明に思い出されまして、もういい加減忘れたいなと思いました。

教会巡り

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カトリック新宮教会

旅先で教会を見に行くのがなんとなく習慣になっている。最初にふと気にしたのは台湾に行ったときで、カトリックの教会を見かけて「おっ、台湾にはそういえば教会があるのか」と思ったのがきっかけだった、という記憶がある。世界各国に教会はあるし、もともと世界史やら一般教養やらで海外の教会建築にちょこっと興味があったこともあって、なんとなく観光の一部で意識するようになったような気がする。長崎に行ったときは、大浦天主堂など歴史的な教会も含めいくつか回ってみたし、できれば福江島にある教会群も回りたかった(悪天候のため渡れず)。

建物を見たり中に入ってみたりするのはだいたいがカトリックで(正教会はまだニコライ堂と函館ハリストス正教会だけかな……)、プロテスタント聖公会はほぼない。これは教派の特徴として建物が美しかったり華やかだったり古く歴史があったりするのがカトリックに多い、というだけで、特定の教派だから外すというのはない。けど、幼稚園がカトリック系だったのはちょっと影響してそうな気がする。マリア様の像に朝と帰りの挨拶をする幼稚園だったもので、慣れ親しんでいるといえばいるのだった。

寺社巡りもよいのだけど、実家近辺に寺社が多かったのと、そもそもコンプリートできる感じがないというか、数が膨大すぎるので、あんまり意欲が湧かない。ちょっと歩くと神社、寺、というのはさすがに大変だ。カトリックはある程度散らばっており、写真映えするからいいのかもしれない。プロテスタントだと規模の大小さまざま過ぎるし、正教会は逆に少ないので「わざわざ行く」というふうにしないといけない。そのうちコンプリートしたくなったらどうしよう。

(と思って正教会を調べてみたら割と程よい散らばり具合だったので悩ましい)

ベルトを買う

先日、夫が10年?ほど使っていたベルトのバックルが壊れました。

最初は留まっている金具の片方だけが外れて、だましだまし引っ掛けながら使っていたようなんですが、そうすることでもう片方にも負担がかかったようであえなく全損。

ジーンズが落ちてしまうのでベルトを買ってきてほしいと頼まれました。

しかし。

父親が大工で作業着を普段着ており、自分で調達していたせいか、「ベルトを買う」ためにいったいどこへ行ってどのコーナーに向かえばいいのかまったくわかりません。何か買い物で困ることがあればデパートに行くことが多いのですが(冠婚葬祭とか)ベルト1本を買うのにデパートまで行くのはさすがにどうかと思うし、幸いまあまあ近所にチェーンの紳士服店があるのでそこで買えばよいと夫は言います。紳士服店で買い物。夫が別の店で何かを買うときにぼーっと待っていたことはありますが、なんというか、あたりがつけられないのです。行けばなんとかなるという気持ちにもならない。

とはいえベルトがないと困るわけで、心許ないながらもひとりでそのチェーンの紳士服店に向かいました。店内でベルトコーナーらしきものを見つけましたがジーンズとスーツ?スラックス?で共通なのかそうでないのかもわからない。きょどってうろうろする私を女性の店員さんが素早くキャッチします。

「何かお探しですか?」
「べ、ベルトを。スーツじゃなくてジーンズなんですがここでもいいんでしょうか」
「はい、このコーナーにそろっております」

……などの会話をしたのですがどれが何に適したベルトなのか、説明を聞いても把握できませんでした。一応前のベルトの大きさに近そうなものを1つと、リバーシブルで細身のを1つ買いました。これはネクタイ選びに付き合ったときの感覚に似ています。何がよくて何がだめなのか基準がわからない。大統領選には赤いネクタイがいい、結婚式や披露宴には白か銀のネクタイがいい、くらいの知識だけはあるのですが、顔に似合うとか体型がどうのとか長さが適切とか本当にわからないのです。結んであげることもできません。ベルトと、ネクタイと、カフスボタン(これは特に書くこともないくらい何も知らん)、これらは私が有効な買い物をできるとは到底思えないジャンルのうちの最たるものです。次点に「男性もののパジャマ」「男性もののステテコやランニングなど下着の数々」もあったのですが、義父(故人)のための買い物で少しだけ鍛えられました。

よく理解できないまま終えた買い物の帰り、気分を落ち着かせるためにコンビニで小さめのおやつを買って、自宅に戻りました。私が買ったベルトのうち太めの方はジーンズに適していたようでした。細身のリバーシブルのは、ジーンズには合わず、スーツ的なものを着るときに使うと言っておりました。一応用を成すことができたらしいのでほっとしました。

そもそも、ベルトの長さを切って調整するのは知っていたのに、穴の方(バックルにくっついてる方じゃない方)を切るんだと思っていたくらいで(冷静に考えると穴がなくなってしまいますね……)、店員さんに「バックルの付け外しは簡単にできます」と教えてもらって、いろいろできてすごい、とか感心していました。一定基準の買い物ができないジャンルまだまだある気がする……。