Really Saying Something

雑文系ブログです。

夜とネット

「(私が)結婚して、0時頃に『もう寝なきゃ』と落ちていくのが驚きだった」という話をした。昔は本当に夜遅くまでずーっとネットしていた。何をそんなに話すことが、というくらい何らかのツールを使ってだらだら話していたし、いろんなものを見たり読んだりしていたし、寝るのはだいたい2時とか3時だった。結婚してからはそうもいかなくなった。何しろ時間も照明も場所も共有なのである。相手がいる以上は、寝ても寝なくても電気は消さなきゃいけないし、ぱちぱちいうキーボードの音もなくさねばならない。

学生時代はもっとひどかった。懐かしの「テレホーダイ」に23時ぎりぎりを狙ってつないで、朝の8時までネットしていた。何をそんなに話すことが(ry 誰かと話さなくても、今よりずっと狭い世界をうろうろしたり、いろいろなものを見たり読んだりしていた。“世界とつながってる”感覚が欲しいわけではなかった。いったい何の熱意があってあんなにがんばっていたのだろう。でもとても楽しかったし、しょぼしょぼする目で朝方布団に潜り込んで、ちょっとだけ寝て起きて学校に行って、なんてことを繰り返していた。親には電気代通信代をかけてしまって申し訳なく思っている(テレホは固定だけど照明とかこたつとか……)。

何をするでもなく、何かの技術を磨くわけでもなく(プログラマーやデザイナー方面にも、写真方面にも映像方面にも、趣味を特化する方面にもいかなかった)、ただひたすらだらだらとネットに「いた」だけだったけど、その頃に経験した何かは一応今まで残っているんじゃないかなー、という気がする。

今はぱちぱちキーボードを叩かなくても、布団に潜ってスマートフォンをいじっていられる。寝付けないときはだらだらいろいろ見たりする。なんていい時代。