Really Saying Something

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星へ行く船シリーズ

中学生の時になぜかいきなり新井素子作品にはまった。たぶん「……絶句」(上・下)*1か「あなたにここにいて欲しい」かなんかを読んで、そこからあれこれ手を出した記憶がある。初期の頃のはだいたい集めて読んで、その中に「星へ行く船」シリーズがあった。全5巻。なのになぜか2巻目から読み始めてしまった。タイトルがシリーズものだと気づきづらいので適当に買っちゃったのではないか。

2巻「通りすがりのレイディ」には、主人公の森村あゆみに強い影響を与える(どころじゃないんですけど一応2巻の時点では)女性“レイディ”が出てくる。

通りすがりのレイディ (集英社文庫 コバルトシリーズ 75-D)

通りすがりのレイディ (集英社文庫 コバルトシリーズ 75-D)

レイディは本当に強くてかっこよくて、大人の女性という感じで(なぜ強くならざるを得なかったかは5巻「そして、星へ行く船」で明らかになる)、あゆみちゃんと同様すごく憧れた。何しろ中学生なので単純である。他の新井素子作品ではこのタイプのスーパーウーマンはあんまり出てこない(気がする)ので、余計に印象が強かったのかもしれない。

その中でレイディが語った「我、ことにおいて後悔せず」という言葉が、それ以降の自分の人生観にものすごく響いた気がする。さらに、あゆみちゃんがそれを受けて「誰が従容として運命に従ってやるものか」というせりふのもとに行動したのも。Amazonレビューにも同じような人がいて、一応この言葉であってたっけと思ってぐぐったらさらに同じような人がたくさんいた。影響力ありすぎる。

さらについでに、4巻「カレンダー・ガール」で“麻子さん”が語る「お茶くみのプロになる」というエピソードも割とよく思い出す。これは上の2つの言葉とは違って、生き方に影響を与えるという感じではなかった、というよりは実践するには程遠いけど、気遣いのあり方とか、平凡さのコンプレックスの解消とか、いろいろなことを読み取れる話だった。これもぐぐったら同じようなことを言ってる人がいる。

他の新井素子作品からはそこまでは影響受けなかったなぁ、という締めにしようとして思い出した。「あなたにここにいて欲しい」、「あなた【が】」ではなく「あなた【に】」である、とか、「自我」「意思」などの言葉の使い分け(言語センス正しいっていう話が出てくる)とか、使い分ける意味みたいなものを最初に学んだ小説かもしれない。あと、登場人物に自分と同じ名前の人がいて、割とエキセントリックな方なので、微妙に複雑な気分になったりした記憶。

*1:このタイトルにおける点の数は正式には5つですが、便宜上三点リーダを2つ使いました