Really Saying Something

雑文系ブログです。

入学式

今週のお題「新生活」

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小学校入学がもう30年以上前なんだなー。

入学式のときに、たいていの人は子ども用スーツとかワンピースとかミニドレスとか、そういう類いのものを着ると思うのだけど、私は着なかった。和装だった訳でもない。父親が選んだ、ウエスタンっぽい上着とスカートと靴を着て出席した。周りの同級生とだいぶ違うなーと思ったような気がしなくもないけど忘れてしまった。あとから集合写真を見たら一人だけめちゃくちゃ浮いてておもしろかった。

その時の自分は今思えば同調圧力をほとんど感じていなかったんだなぁ、というのがおもしろい。周りの子の服装と違うなと思ったという記憶は大きくなってアルバムを見るたびに後から作られた記憶のような気もする。写真を見ると浮いていたけど、その服装自体が1年生の学校生活に影響があったかというとなかったような気がする。いやあったのかもしれないけど自分が記憶してないだけかもしれない気もする。

3年生になって図工の時間のための水彩画セットを買うときにも似たようなことがあった。青と赤のケースがあって、男子は青、女子は赤をだいたい買う。が、その赤のケースが(当時の自分は)どうしても好きになれなかったのだった。ださかった。ケースを空けてしまえば中身は一緒である。青の方がかっこいい!ほしい!と思った私は申し込み書の青の欄に○を書いた(か、母親に言って書いてもらった。忘れた)。先生からは「いいの?本当にいいの?」と聞かれたけど頑として譲らなかった。手元にやってきた青のケースはかっこよかった。

4年生の書道セットのときは黒か赤で、赤の方がよかった(推定)ので赤にした気がする。黒あんまりかっこよくなかった。

小学生時代、周りの女子とはなんとなくちょっと違うなぁと思うことが多くて(キャラクター文具好きでもないしかっこいい男子の話で盛り上がるのも合わないし)、距離を保ちつつも「なんか自分は普通っぽくないのでなるべく普通っぽくしていよう」みたいなことを考えていたはずなのに、思い出したエピソードは全く「普通」じゃない(入学式は自らの選択ではなかったけど)。ということを、そうそう人間に「普通」はないというのがわかってきたお年頃になって思い出す不思議。