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雑文系ブログです。

白髪あれこれ

私と白髪の付き合いは長い。たぶん最初に遭遇したのは中学生の時だった。父親が若白髪で、いつも年齢以上に見られていたので、これは明らかに遺伝であると確信した。最初は生え際にちょこっと。そして徐々に拡大していった。高校生のときには関口宏っぽい、部分的に集中して生える状態に。もともとの髪質が「黒く固く太く1本ずつうねるタイプ」で、高校時代は美容院に行くのが苦痛だった。

大学に入って髪を染めたり縮毛矯正をかけたりすることを覚え(遅いと思われるかもしれませんが当時の状況下ではまあまあ普通だったと記憶しています)、白髪が相対的に目立たなくなった。白髪と共に生活するようになってから、20代前半が一番白髪を気にしなかった時代だった気がする。

そんな生活が一変したのが20代後半である。「部分的に集中して生える白髪」ポイントがいくつか出てきてしまった。どうにも紛れない。まだ老けてみえるほどではなかったが自分では気になってしょうがない。「遺伝である」というのは動かせない事実なので嘆き悲しむほどではなかったけど、対処しないと精神衛生上よろしくない、という感じにはなってきた。

その頃美容院渡り歩きもひどくなっていた。しぶしぶ妥協したところに通い続けるものの当たる美容師さんがことごとく「どうでもいい話題で話しかけるタイプ」で、いろいろな要因も重なって美容院に行くこと自体が苦痛になりかけていた。本当につらくなってきたとき、友人に少しだけぐちったところ、その友人は自分が通っている美容院を紹介してくれた。おしゃれな場所にあるおしゃれな美容院だったが、担当してくれた方の人柄に助けられて定期的にそこに通うようになった。そこには今でも通っている。

美容院が定まると、対策も立てやすくなった。白髪が集中する生え際だけ白髪染めを使って他の部分は普通のヘアカラーを使ったり、白髪に関する雑学を合間にちょこちょこ聞いたり。これは一度東京の美容院を離れて、大阪の美容院に通っていた頃も同様だった。大阪のも知り合いに紹介してもらったところで、カラーリストさんがすごくいろいろ一緒に考えてくれて本当に助かった。にわとりが先かたまごが先か、という感じだけど、行きつけと呼べるような美容院をまず作る、というのが割と大事そうな気がする。あと、比較的新しい技術を積極的に取り入れていそうなところ、も大事だと思う。

今は生え際がほとんど白髪になっていて、「染めるのやめたら頭の前半分だけ白いのでは?」という気がするけれど、美容師さんに尋ねたところ白髪対策をしている人の多くは同じような過程で白くなっていくらしい。あんまりみんな表立って言わないだけなのかもしれない。まあ言いたくないか。自分は白髪と長い付き合いなのであんまり抵抗感がないため、白髪について今まで知ったことを箇条書きにしてみようと思う。

  • 「白髪を見つけたら抜く」は良くない。しかし、「増える」はちょっと違う
    • 毛根が一時的に色素を作れなくなって白髪が生えている場合、そこで抜くと傷んでずっと白髪が生えてくることになるケースが多い。なので、黒に戻るかもしれない毛根から白髪が生える→増える、ように見える可能性はある
  • 「一夜にして白髪」はあり得ない
    • 一度生えた(毛根から出た)毛の色は染めたり抜いたりすれば変わるけど、自然には白髪にならない
  • 白髪の原因はだいたい遺伝、あとはストレスがちょこっと、最近は紫外線の影響も
    • 遺伝強い!
  • 年配の女性が白髪を紫や青に染めているのは、それが一番きれいに見えるから
    • 日本人の白髪は黄みがかっていてまとまるときれいに見えない。黄色さを打ち消せるのが紫や青。ただし最近は黒や茶にもきれいに染められるようになってきた
  • 生え際から増える派、全体にまんべんなく生える派、部分的に生えて範囲が広がる派、などがある
    • 全体にまんべんなく、の場合は染めない人も