Really Saying Something

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料理するということ

増加する“クックパッド至上主義”な女性達 あなたはどう思う? 〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

私を個人的に知っている方の中には既に知られている話ではあるけれど、私は料理が苦手である。ネットでいう「メシマズ」とはたぶんちょっと違う(と思いたい)。料理が苦手だと思う要因をいくつか並べると、「素材の使い回しができない(冷蔵・冷凍保存、残った素材を組み合わせるなど全般)」「基本的に火が怖い」など、割と世間的によく言われる(かどうか自信がない)要素なのだけど、ここのところそれだけではないことがわかってきた。

  • 食材を残してしまうことが苦手
    • 使い回しが苦手なのに通じるけど、残った素材の存在を忘れ去ることがある
    • 忘れないように工夫(よく料理・生活系雑誌などにあるような)をすればいいはずなんだけど、常にそのことを考え続けなければいけないのが苦痛で仕方がない
  • 何かと何かを混ぜ合わせることが苦手
    • 混ぜる行為ではなく、混ざる前のものが容器の中に共存している状態を見るのが苦手。生理的にだめ、にかなり近いところにいる(あまりにも苦手意識があって気づかなかった)
  • 乳製品が基本的に苦手

……言い訳ばかりしている!と言われそうな内容だけど本当にこうで……。最初は「適量がどれくらいのことかわからない」みたいな話かと自分でも思っていたけど、そうではなかった。というのも、レシピに沿えば(全ての材料や調味料をレシピ通りにすれば)レシピ通りのものは作れるのだ。その代わり調理中はレシピガン見だけど。あと、一通りの素材の切り方はできるし、現在も通用するかわからないけど魚のさばき方(といっても小さめ)、いかの処理の仕方なんかは母親に習った。台所を散らかすとかも、てきぱきできる人に比べたら手際悪いかもしれないけど、そんなに悲惨な状態にはならない。つまり母親や学校の教育の問題ではない。

レシピ通り、というのがくせもので、何かの代わりに何かを使うということがほぼできない。料理初心者・メシマズな人への「アレンジはするな」というのは、言われなくても怖くてしてない。アレンジが生きるようなベースが存在しない。ちょっと前にレモンの保存方法について回答したQ&Aが話題になっていたけど、私はあれを笑えない。レシピにレモン汁少々って書いてあってレモンをうっかり買ってきたあとに途方に暮れる人を笑えない。小瓶のを買えばいいって? 小瓶に入っているものを全部使い切るのがどんなに大変か。

ちょっとだけ専業主婦だった時代、毎日夕食の献立を考えるのが苦痛で苦痛で仕方がなかった。文字通り苦痛で、考えると何も出てこなくて情けなくてつらくて泣けてくるのだ。自分の昼食はだいたいお茶漬け(永谷園の)で済ませていた。何も考えなくても食事になるから。正直食べたくなかったけど、食べないと怒られるので食べていた。

専業主婦で毎日ごはんを作る人も、仕事から帰って手際よくごはんを作る人も、仕事に加えてお子さんがいてお子さんのごはんを作る人も、本当に心の底から尊敬する。私には今までできなかったし、今もできていないし、たぶんこれからもずっとできない。母親に申し訳ないなぁと思う。極めて常識的に育ててくれたのに。

冒頭にはったURLは、クックパッドのレシピを見て料理する女性について書いている。なんでクックパッドだけ取り上げるのか、なんで女性に向けてのみ書かれているのか、もうその辺は他の人が指摘している。私がこれを見て思ったのは、「クックパッドを見て料理ができる時点で相当すごい」。クックパッドは料理をする人(基本的には)が投稿するCGMサービスなので、料理の工程が意外とはしょられている。料理をする人なら、何が飛ばされているか、なぜレシピとして不完全なのか、たぶんすぐにわかるんだと思う。私にはわからないのだ。「なぜここからここに飛ぶのか」の隙間を想像して埋めて、代替手段で次のステップに進む、ということが、かなりの努力と労力を費やさないとできないし、そもそもそれでそのレシピが再現できているかどうか不安で仕方ないのだ。クックパッドを見て便利だ、簡単でおいしい、と言えるだけで十分に料理ができる素敵な女性ではないか。

もうたぶん私は一生料理を楽しいと思えないんじゃないかと思う。何を作っても喜びを得られることは少ないし、誰かに食べさせたら食べさせたで食べるに耐えうる味になっているか不安だ。時間をかけて簡単に手早く美味しい料理は作れるようになるかもしれないけど、その時間がいったいどれくらい必要なのか、想像するだけでおそろしい。