Really Saying Something

雑文系ブログです。

化粧直し

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最初の職場は、大まかな区別はありつつも基本的には男女がものすごく平等の業務内容だった。重いものを持つのも走るのも急ぐのも怒鳴るのも怒鳴られるのもだいたい一緒だった。忙しいときはみんなだいたい同じ忙しさ。役割は違ってても一斉に大変で一斉に忙しく、一斉に暇になったりもする。

入社1年目くらいのときに、いつもぴしっとした格好をしている、ただし働きぶりは誰よりもすごかった女性の先輩が、ふと「飲み会があるときは必ず化粧を直す」ということを言っていた(その人はまったくお酒が飲めないのだけど宴席は好きだった)。それ以来、本当になんとなくではあるけど自分も真似するようになった。

元々ばっちりメイクをする方ではなく、自分なりに化粧をしているつもりでも「化粧してないね」などと言われたり、結婚式に呼ばれたときに相当いろいろなものをごちゃごちゃつけたりはたいたりしたのに「普段と変わらない」と評されたりするくらい化粧映えのしない顔ではあるけど、一通りは直す。だいたいその後お酒を飲んだりしてほてったり赤くなったりして化粧どころじゃない感じにはなるけど、直前は直す。たぶん特に気づかれたりしないレベル、むしろやっぱり変わらないと言われちゃうようなレベルだけどなんとなくそこは守っている。強いていえば「気分を切り替えるため」みたいなものか。

逆にいうと、そういう席がなければあんまり真面目に化粧直しをしない。習慣付いてしまったものなのでなかなか変えられないし、意識も向かない。のだけど、ふとした拍子にあぶらとり紙をプレゼントしてもらい、なんだかとてもうれしかった。ぴしっとした格好はなかなかできないししづらいけどそこだけはぴしっとしてみてもいいのかもしれないなぁ、なんてことを考えた。