Really Saying Something

雑文系ブログです。

みどりの窓口で切符を買う

母親が幼なじみの住む北海道を訪ねていくそうで、その切符の手配をした。母親を故郷まで毎年送り込む手段は既に確立されており(価格比較サイトでツアーを探して航空券とホテルのバウチャーを郵送してしまうのが最適解だった)、自他共に認める方向音痴の母親も問題なく一人旅ができるのだけど、ちょっと違うところとなると途端に危なっかしくなる。そこで比較的切符の手配などに慣れている……というかまあまあわかる?自分がやった次第。

最初は「えきねっと」で調べて予約すればいいかなーと思っていたけど、えきねっとの使いにくさはこの際おいといたとしても、乗り換え案内で出てきた結果をそのまま予約するにはちょっと気が引けた。何しろ遠方で、不慣れな乗り換えをするルートで、使いこなせないからと携帯電話を持たずに*1一人で移動する人を乗せるとなると、ルートでおかしいところがないかどうか人の目で見てもらった方がいいかな、と考えた。

一応えきねっとの乗り換え案内で出てきて、時間的におそらく無理がないと思われるルートをメモに控えて、JRのみどりの窓口まで出向く。みどりの窓口は割と待ち時間が長い。「ここからここまで行きたい」という要望からヒアリングしつつ切符を探すこともあるのでしょうがない。指定券申込書に控えてきた列車名、発着駅、時間をすべて書き込み、往復の乗車券分も記入し、長旅だし窓際がいいかなーうーんと思いつつ窓際を指定。最後に記入台に設置されている時刻表でその列車が本当に存在するか、時間はつながっているか、運行日は間違ってないかを答え合わせ。往復乗車券は確か期間内のはずだけど、と思いながら申込書を手に行列へ。

ぼーっと旅行のパンフレットなど眺めていたら窓口のお姉さんが呼び掛けてくれたのでカウンターへ移動。申込書を出すと、いつものことながらものすごく手早くMARSに打ち込んでいくので、なんとなく手元に視線がいってしまう。窓際指定をしているので窓際の座席を見てくれて、隣が空席のところを狙っているのがわかる。ちゃっちゃと発券が済んで「往復で窓際をお取りできました」と言ってくれたので感謝。往復乗車券って3日間有効でしたよね?と聞いたら「余裕です(きりっ」と答えてくれたので、ついでに「乗り換え時間が12分くらいしかなくて、私じゃなくて60代くらいの女性なんですけど間に合いますかね?」と聞いてみたところ、「皆さん乗り継ぎされますし、列車も(乗り換えしやすい)真ん中の方にしてあります」という大変素敵な回答が。お礼を言ってカウンターを離れた。

もちろん相手はプロなので詳しくて当然ではあるけれど、なんとなく短いやりとりの中で「この人仕組みわかってるな」みたいなことをはかられた気がする。お互いに「こいつわかってるから大丈夫」みたいな安心感があったというか。自分でできる限りのことは調べた上で挑み(別に戦いじゃないけど)、お姉さんの手間をかけずに済んだ・非常にスムーズに受け取りができたという結果になり、気分良く帰ってこられた。すがすがしい。何もかもいきなり人に聞くよりは、調べてその結果を持っていって手応えがあるというのが好きだというマニアックな趣味が成就した、満足感のある1日であった。

*1:さすがに最近公衆電話の少なさから「携帯電話持った方がいいかも」と思い始めたようで何より