Really Saying Something

雑文系ブログです。

私はビールが飲めない

江國香織著「雨はコーラが飲めない」風にしようとしたら風もなにもそのまんまになってしまった。

飲み会といえばまずビール、という時代からずっとあまりビールが飲めない。ビールを飲むのがごくふつうだった時(今でこそ「若者のビール離れ」なんて言われてるけど、ビール以外のものを頼むのが案外大変だった)、グラスの中がまったく減らなかった。

飲めない(飲まない)理由はいくつかある。1つは味が美味しいと思えないこと。苦味がいやなわけではないとは思うけど「美味しい」という感想はあまり出てこない。でも仕事の後の飲み会などで、よく冷えたビールを乾杯のあとに飲み込むとき、それは心から「ああ美味しいなー」と思う。だから味が嫌いなわけじゃないはず。もう1つはすぐに酔っ払うこと。アルコール度数でいえばビールよりももっと高いものを飲む方がまだ酔いづらい。ビールだと小さなグラスに1杯目で顔が赤くなるし、2杯目でかなりぐだぐだになる。さらにもう1つは頭痛が起きやすい。お酒に酔うとだいたい半々の確率で頭痛がするかしないかに分かれる(それは体調だけでなく運や環境にも左右される)けど、ビールだけ飲んでいると頭痛が起きる方に行くことが多い。

そのうち飲み会で最初からばらばらに飲み物を注文できる雰囲気が生まれたり、お酒が飲めない人の注文を取るときについでに別のお酒を頼んだり、そもそも大人数での乾杯を伴う宴席に出ることが少なくなっていったり、いろいろな要因でビールを飲まなくてもよくなった。ビールと揚げ物、ビールとピザ、ビールとたこわさ、なんていう相性がとてもいいのは知っている。知っているけどなー……ということでだいたい梅酒のソーダ割りやジントニックを頼む。

ビールが主題となった楽しそうなイベントは多々ある。代表的なものにはタイフェスティバルがあって、屋外で辛いものを食べながら飲むシンハービールは大好きだ(と言いきれるビールはかなり珍しい)。休みの日なので酔っ払うのを覚悟でシンハービールを頼む。ものすごくふわふわしながら会場を歩くことになる。あとはオクトーバーフェスト。これは本当にビールが主役なので行ったことはない。でも楽しそうだなと思いながら電車の中吊りなんかを見ている。クラフトビールベルギービールを出すお店にも行ったことがない。たぶん1回しか行ったことがないけど、アイリッシュパブでもたぶんビールを飲むのが適切なんだろうなと思う。フィッシュアンドチップスのお相手なので。

ビールが飲めなくて直接困ることはないけど、上記の楽しそうなイベントやお店からはどうしても縁遠くなってしまうので、せめて2杯くらいまではふつうの状態で飲みたいと思うことはある。徐々に慣らすと飲めるようになるかもしれないけど、普段からお酒を飲むという習慣がかなりない方なので難しいかもしれない。