Really Saying Something

雑文系ブログです。

価格帯がわからない

今週のお題「これって私だけ?」

年間定期購読をお申し込みいただいた方の中から抽選で1,000名様に「Theory(セオリー)×AneCan タンクトップ2色セット(ピンク&グレー)」をプレゼントします。(申込締切2015年5月15日)

AneCan 定期購読のお申し込み【小学館雑誌定期購読】

雑誌「AneCan」の中吊りを見た夫が「Theoryのタンクトップっていくら(価格)くらいするの?」と聞いてきた。Theory。20代がターゲットに入っている雑誌ならだいたい見かけるブランドである(と思う)。かっちりめのスーツやパンツ、コートのイメージがある。Theory。しかし私は答えられない。なぜなら買ったことがないからである。うすぼんやり「高そう」「ちゃんとしてそう」とは思うが、具体的な価格帯を知らない。

ただ、「高そう」とはいっても、それがめちゃくちゃな高価さではないことは一応わかる。そんなに買えないものをひょいひょい「忙しい私の1週間コーデ」みたいなところに出してこないと思うからだ。なぜ手が出なかったのか、これまで買おうとも思わなかったのか、デパートで通りかかることはあってもちょっと見てみることすらしなかったのか、それはひとえに「私には着られないと思っていたから」に尽きる。価格でも、お店の入りにくさやハードルの高さでもない(それらもあるけど)。試着ができる範囲のサイズではないと意識的にせよ無意識にせよ判断していたのが大きな要因だと思う。

不思議の国のアリス症候群と私の感覚 - Really Saying Something

なにしろ「自分がドムのような身体の大きさに思える」のである(現在進行形)。Theoryのすらっとした服が入るわけがない。ここでTheoryのサイトを見てみよう。

Theory [セオリー] 公式通販サイト

どうだ。すらっとしているだろう。

いくつか商品ページを開いてみる。サイズは「XX0・00・0・2・4」などと書かれている。S・M・Lではないし36・38・40でもない。おそるおそる「サイズガイド」を開いてみた。

サイズガイド

なるほどこの中では私は「6」のようである。ウエストとヒップのみの数字で判断した。私は長年これらの数字に悩まされてきた。実寸は既に何年もちゃんと測っていないので書けないが(測りたくもないのだった)、「とりあえず一番大きいやつ」にしておけばだいたい当たっているのだ。そしてやっかいなことに、「とりあえず一番大きいやつ」のはずが、試着室で身に着けたときに身体がその中におさまりきらなかったときの絶望感を、私は何度も味わっているのだった。裾上げ? プリーツ? それ以前の問題だ。

仮に6のものが私に合っているとしよう。しかしなかなか6という数字が選択肢に含まれている商品ページに出会わない。適当にいくつか、現在の自分のニーズに応えてくれそうなものをクリックしてみるが、Sサイズ一択(2か4)という商品もある。このサイズガイドにある6という数字はいったい何なのか? 夢? 幻? 優しさ? 半分くらい優しさでできていてもいいんじゃない?

こう書くとTheoryだけの問題のようになってしまうが、先ほど書いた通り他のブランドでも同じことは何度も何度も何度も何度も何度も経験してきた。学習的無力感により、私は自分の身体がおさまる洋服は存在しないと判断し続けてきたのであった。以前の記事にも書いた通り、ユニクロを愛用するようになったのは、その学習的無力感から私を解放してくれた洋服屋さんがユニクロだったからである。

これらから言えることは、Theoryのラインアップの価格帯を私が知らないのは当然といって差し支えないのではないか、ということである。こう思うのは私だけだろうか、と締めくくりたかったのだが、私のことなのだから私しかわからないのであった。私の身体がちゃんとおさまるようなパンツやスーツはもはや仕立屋さんにいかないと存在しないのだろうか。