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モーツァルト クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

これは クラシック曲 Advent Calendar 2015 14日目の記事です。

www.adventar.org

高校のとき吹奏楽部にいたという話を3日目の記事のときに書きました。その頃のお話です。

クラリネット協奏曲 (モーツァルト) - Wikipedia

どの楽器、あるいはどの音楽でも同じかと思うのですが、自分の腕を上げたいときには別の人(団体)のいい演奏をよく聴いて音色をイメージしたり、管楽器の場合ブレスの方法などを聞き取ったり、みたいなことをするんじゃないかなと思います。当時先輩から「この人の演奏を聴くといいよ」と教わったのは カール・ライスタークラリネット協奏曲でした。それまで(吹奏楽をやっていたのに!)管弦楽にあんまり親しみがなかったのですが、素直にCDを買いに行って、こつこつ通学のときに聞いておりました。

オケ曲に親しみがない自分にも明るくて華やかな旋律はとても楽しく、譜面を買って試しに第1楽章(アレグロ)をちょこちょこと吹くなどしていました。とはいえ、なんとなく自分がやる譜面以外のものを堂々と吹くのは当時はばかられておりまして(自分の譜面をちゃんと仕上げるのが先、みたいな)、最初から最後まで吹ききったことはたぶんない気がしています。それでも楽譜見ながら通しで聞くのはよくやっていたので、この辺はこんなふうに吹くのかーとか、カール・ライスターの音の豊かさすげーとか、いろいろなことを考えました。

自分のクラリネットの腕に少しでも反映されたかというとあんまりそんなことはないとは思うんですが、長い曲を通して聴く経験が乏しかった当時の自分にとっては、「こういうのも聴けるんじゃん?」とちょっとだけ音楽へのハードルが下がったような気がします。