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Really Saying Something

他にバイク(VTR-F)日記とかTwitterのlikeまとめブログとかやってます。

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読んだ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

旅行中、しかもバスでの移動中になぜかKindle版をダウンロードして読みました。pixivの方は知らなくて読んでなかったんですが、前評判はとてもよかったし、書評もいくつか読んだし、たまたまTwitterでtweet見かけてコンバージョンしちゃった、みたいな感じです。

書評というほどきちんとした感想は書けないんですが、絵がとてもよい感じで、気持ちの浮き沈みの描写、自尊心とか自己の確立みたいな話がわかりやすくて、すごくよかったです。

きちんと書けないなーと思いながらも、どうしても読んだことを書き残したかったのは、p35〜p37のパン屋さんの話で「私にもこういうことあった!」と思ったからなのでした。最初の会社で、まだ2年目くらいの頃、いろいろ重なって仕事が終わるのがめちゃくちゃ遅くなり、疲労困憊してとぼとぼ(この擬態語がとてもよく当てはまる)と帰途につき始めたそのタイミングで、別のもっと大事ででかいプロジェクトのために遅くなっていた男性の先輩(といっても年次はかなり離れている中堅リーダーみたいなポジション)が、路地の少し遠いところからわざわざ大声で「○○さん!」と呼び止めてくれて、めっちゃ笑顔で「お疲れさん!」って言ってくれたんですね。普段その人は朝がとにかく弱くて午前に挨拶すれば無言でにらんでくるし(本人曰く眠くてぼーっとしているだけ)、仕事でいらいらしてるときに話しかけると半ば怒鳴り声で返答してくるし(目の前の仕事にいらついているだけで話しかけた人には何も思ってない)、怖い先輩といえばそうだったんですが、お茶目だったり優しかったりもしてて後輩からは(ある意味)慕われていつつも、私にとってはやや雲の上の存在だったわけです。そんな人が明らかに、私に挨拶をするためだけに呼び止めて、自分だってずっと大変なのににこにこ労ってくれて、やたら「深く心に届く」(本の中の記述より)ので、あれから15年以上経った今でもまだはっきり思い出せる。その人は上司とけんかして、上司の落ち度で会社を辞めると決意し、郷里に帰って家業を継ぎつつ結婚して家庭を持ったので、とりあえずよかったなぁと思っています。

「心から言ってくれてるんだろうなという事も 今自分がうれしい事も 根拠はないけど完全に信じていい事だと思われた」(p36)