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国立新美術館で最終日の「ミュシャ展」を見た

何の知識もないままに「ミュシャ展」(2017年3月8日~6月5日)を見に行ってきました。

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ミュシャ展|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
ミュシャ展

最初は「Twitterの自分のTLに話題が多いなー」くらいにしか思っておらず、とりあえず

  • チェコの画家であること
  • 「スラヴ叙事詩」がチェコ以外で全部そろって見られるのはおそらく最初で最後ではないかということ
  • 行列がすごいこと
    • 水分を用意するとか日差しに気をつけるとかコミケ並みらしいみたいな話

程度しかわかっておりませんでした。以前別の記事で何度か書いているのですが私は本当に美術への親しみ方がわからず、特に何かの潮流を把握して、その中に位置付けて解釈すること(音楽、映画なども同様)や、作品全体から何かを感じ取るようなことが非常に苦手なんですが、なんかよくわからないけど「これは行った方がいいような気がする」と思ったんですね。最終的な引き金となったのは、友人がRTしてくれたこちらのtweet(6月4日の17時過ぎ)でした。


月曜が最終日というのは知っていたので、ふと仕事のカレンダーを確認したら、最終入場である17:時半まで一応1時間くらいは並べる時間に退勤できそう。大変唐突ではあったのですが並びに行ってみました。

まあ混んでるだろうなーとは思っていたし、日中「120分待ち」のtweetも見ていたので、行列そのものには驚かなかったんですが、最終日の平日まで見に来る人はリピーターが多いのか、皆さんばっちり行列対策をされていて本を読んだり(紙でもアプリやタブレットでも)ゲームをしたりしながら要領よく進んでいくのでそれにびっくりしました。私が到着したときには「60分待ち」表示で、その後すぐに「50分待ち」になって、あとは見えなくなるまでずっと50分待ちでした。RTで教えてもらった「事前にクレジットカードでチケットを購入し、スマホで見せられるようにしておくとスマート。チケット売り場も行列がすごい」というのがまったくもってその通りで、便利な時代になったなぁと思いました。情報ありがとうございました。

何の予習もなく飛び込んだのでとりあえず音声ガイドを借りるかーと思ってたんですが、そもそもそのコーナーすら大混雑していたのであきらめて中へ。ファーストインプレッションは「とにかくでかい」でした。見上げる首が疲れる。幸い視力は良い方なので上部のすみっこまで一応見られることは見られるんですが、それにしてもめちゃくちゃな量が描き込まれているのでまったく受け止めきれない。1枚1枚の解説で、脳内の古びた世界史の知識がなんとなーく結びつくんですが(といっても「そういえばゲルマン人が攻撃してたよなあ」程度です)、途中までギリシャ正教の話だったのがカトリックと戦ってそのうちフス戦争になってプロテスタントが追い出されて云々、となったときにさすがに大学受験時の世界史の記憶まで戻ってほしいと思いました。あと上記Togetterにもありましたが「下から見上げたときの効果」がすごいですね。さっきから語彙が少なくて申し訳ないのですが、「1日1枚見ても飽きない」という感想は確かにその通りだなぁと思いました。近くで見たときと遠くで見たときと部屋の真ん中から見渡したときとで印象違うのに、時間が足りない&人多すぎでそんなことをしている余裕はない。「聖アトス山」を近くで見ると「マンガかな? 絵本かな?」という感じで正教会の教会を(模型っぽく)持ってる天上人がいっぱいいる感じなんですが、少しだけ離れて見ると光の加減なのか神々しさがあるんですねー。そんなことは私に言われなくてもわかってるよ!という人がたくさんいらっしゃると思うのですが……すみません……。

作品の印象について「マンガかな? ポップアートかな?(アンディー・ウォーホルっぽさがあると感じた)」というのは「スラヴ叙事詩」コーナーでは終始思ってたんですが、その後から宣伝・広告ポスターを手掛けたり印刷の仕事をしたりしていた時の作品が出てきたので、なるほどそれっぽい、と納得しました。タッチは写実的なのになんか光の当たり方?というか「ここだけスポットライト当たってるふう?」とか……予習しないで行ったからこそというか……無知の言い訳なんですけど……。なんとなく「吉本新喜劇の舞台っぽいな」とも思いました。ストーリーの全容が舞台上の配置でわかるようになってるやつを単純化して平面で見せているっぽくて観客として見たらちょうどいいんだろうなーとか。語彙がない。

もともとの自分の好みだからか、「聖書を印刷しているところ」(書きながら作品名調べたら『イヴァンチツェの兄弟団学校』でした)とか、チェコの切手や紙幣、ポスター、プラハ市民会館のあたりが大変面白かったです。とはいえ、スラヴ叙事詩を見終わった後のコーナーだったので既にだいぶ腰が痛くなっており、脳みそも疲れ切っていた上に、本当に終始館内に人が多くて、すべてを丁寧に見るのが不可能だったのはしょうがないこととはいえ残念でした。スラヴ叙事詩は遠くからでも楽しめるけど、印刷物となるとさすがに難しい。しょうがないのでもしまた見たくなったら「堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館」に行きます。というか堺市にそんなのあるの知らなかった。本来の閉館時間である18時を回ったあたりで「本日の閉館時間は18時35分です」というアナウンスが流れ、18時30分に展示室の外に出たら、外は豪雨と雷でした。

最終的な感想はこれ。

(とにかく言い訳ばかりしていますが)私の中に美術に関する素養はまったくなく、どちらかというと「こんなのどうやって持ってきたのだ」とか「よく100年前の切手や紙幣のデザインがきっちり残っているなあ」とかそんなことばかり考えてしまうんですけども、それでもなんだかふと「これは見ておこう」みたいにひらめいて最終日のぎりぎり最後に実際に行けて「わーすげえ」って思えたのは幸運なことだったなと思います。