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戸籍がいきなり必要になった! そのときあなたは?????

戸籍ヲタ兼入籍警察としてTwitterで勝手にブランディングしているのですが(自分比)、割と知見が溜まってきたので、いったんブログにまとめてみます。

まず「戸籍」とは?

Wikipediaによい感じでまとまってました。

戸籍(こせき)とは、戸と呼ばれる家族集団単位で国民を登録する目的で作成される公文書である。

戸籍 - Wikipedia

「戸籍」を意識する場面は?

生活において戸籍が必要になる、あるいは戸籍を意識せざるを得ない場面といえば、

  1. 婚姻まわり(日本国籍を持つ人同士で法律婚をしたい時)
    • 事実婚の場合は住民票での手続きになると思います。事実婚したことなくて知見がありません。すみません
  2. 離婚まわり(婚姻を解消したい場合)
  3. 旅券(パスポート)の発券
    • 私はビザを取る手続きをしたことがないため、ビザの知見はありません。すみません
  4. 相続(親族が亡くなって自分が被相続人になった)
  5. とにかく本籍地が知りたい
  6. 本籍を移したい
  7. 分籍したい

あたりが多いのではないかと思います。がんばっていきましょう。

なんでいろいろな公的場面で必要になるかというと、同じくWikipediaより、こんな感じで解説されています。ぶっちゃけ個人の特定というより、人と人との関係性の証明なのではないかと解釈しています。戸籍制度の良し悪しや、法律婚事実婚、選択的夫婦別姓については本記事では触れません*1

現在では、出生(親と生年月日)・氏名・婚姻(配偶者)・子・養子縁組・国籍の離脱等の個人の関係(法的に「身分関係」と呼ぶが差別的な意味ではない。以下同じ)を明確にし、婚姻・離婚の届出や日本国旅券の発行を容易にするものである。

日本の戸籍(こせき)制度は、国民一人一人を(日本国内外の居住に関係なく)出生関係により登録する制度である。居住地を登録し、地方公共団体との関係を明示する住民登録制度とは異なる。居住地は住民票と関連付けて戸籍の附票に記載されており、居住地の追跡にも利用することができる。

戸籍は元来は徴税・徴兵のために設けられ、家制度の根幹であった。しかし第二次世界大戦後の民法改正に伴う戸籍法改正により、現在の目的は大きく変わった。国民健康保険国民年金などの行政サービスに用いるデータは『住民票』を基にしており、戸籍の果たす役割は低下している。

しかし、依然として相続人特定や親族、婚姻における身分関係を証明する唯一の手段であり、日本の遺産相続制度における根資料となっている。

「戸籍が必要!」という場合は「戸籍の写し」を取得します

戸籍が要る!という場合に出くわして、その際に提出が求められるのは「戸籍の写し」です。戸籍そのものは本籍地に保管してあるので出せません。なので、「戸籍が必要」とざっくり言われた場面であっても、提出するのは「戸籍の写し」なので、その「写し」をゲットしに行きましょう。注意書きには必ず「どの種類の写しが必要か」が書いてあるので*2、読み飛ばさないようにしましょう。

「戸籍の写し」で取得できる種類は2種類あります。

  1. 全部事項証明(戸籍謄本)
    • 戸籍の写しが必要な人が入ってる戸籍にいる人全員分の写し
  2. 個人事項証明(戸籍抄本)
    • 戸籍の写しが必要な人のみの写し
    • 戸籍の写しが必要な人が入ってる戸籍にいる人の一部の写し

基本的に「全部」で取っておけばオールオッケーなんだと思いますが、役所で「本当に全部必要なんですか」と聞かれるケースもあります。私はありました。

「本籍地」ってよくわかんないんですけど……

「本籍地」は、あなたの戸籍が置いてある場所のことです。管轄しているのは、置いてある場所のある自治体(市区町村レベル)です。

本籍地はかつて運転免許証に書かれていましたが、個人情報保護の観点から、欄は残っていても記載はなくなっています*3

もし「戸籍が必要だって言われたけど自分の本籍地なんて知らない! わからない!」という場合でも大丈夫。ゆっくり落ち着いて、近隣の役所に「住民票の写し」を取りに行きましょう。住民票は近隣の役所のほか、行政サービスを展開するコンビニなどで、手軽に写しを取れると思います。

住民票の写しを請求する際に「本籍地を記載する」などのチェックボックスがあると思いますので、忘れずに確認してください。でないと「本籍地が必要だったのに住所と名前だけの住民票が手元にきちゃったから取り直し」*4という事態になります。1通あたり300円とかで地味にちりつもとなっていくので気を付けましょう。

「本籍地はどこにでもおける」らしいから適当に置いとこう→意外と大変

よく雑学の一つに「本籍地は日本国内どこにでもおける」という話があります。実際置けます。

私は結婚する時に名字を変えるのがあまりにも悔しくて、「せめて本籍地は実家のままにさせてくれ」と主張して置いておいたら、本当に戸籍の写しが必要になった時にちょっとした長旅をするはめになりました。親御さんの本籍地、あるいは親御さんのさらに実家の本籍地などにある方も多いと思いますが、大人になったら適当に行きやすい地域に移すとたぶん相当便利になると思います。

ディズニーランドや皇居に本籍地を置く方もいるそうですが、いざ「戸籍の写しが必要」となった場合に、千葉県浦安市や東京都千代田区に行く・または郵送依頼をすることになります。現実的に移動可能なところであれば、急に戸籍の写しを取る時にとってもとっても便利です。

「戸籍の写し」を取りに行ける人(基本的に「親子・配偶者はOK」)

「全部事項証明(戸籍謄本)」にしても「個人事項証明(戸籍抄本)」にしても、本人・親子(親の親、子の子)・配偶者(法律婚をしている場合)は委任状なしで写しを取得できます。他の人の場合は委任状が必要です。

戸籍が同じであろうが別であろうが、親子ならゲットできるんですね。なので、「突然戸籍必要になった! けど本籍地むっちゃ遠い!」という場合、自分の親御さんや自分のお子さんなら、容赦なくパシらせることができます。おじいちゃんやお孫さんでも構いません。

誰が取りに行く場合でも「本人確認書類」(運転免許証など)と「印鑑(認め印でOK)」は必要なので、準備しておきましょう。

Q8 私は結婚して両親とは戸籍が別になっていますが、両親の戸籍謄本を請求するときも「委任状」が必要になるのでしょうか。

A 子どもが両親の戸籍謄本を請求するときや、両親の戸籍に在籍していたが婚姻などにより除籍された方がその戸籍謄本を請求するときは、「委任状」は必要ありません(本人確認の書類は必要です。)

戸籍に記載されている方又はその配偶者、直系尊属(両親や祖父母)若しくは直系卑属(子や孫)は、その戸籍の謄本等の交付請求をすることができます。

法務省:戸籍の窓口での「本人確認」が法律上のルールになりました

そもそも「戸籍に記載されている」ってどんな状態よ?

わかりやすそうな家族の例で解説します。

Aさん(男性、両親がいる、兄弟はいない)とBさん(女性、両親がいる、姉一人)が結婚する(婚姻届を提出して法律婚をする)場合

  • Aさんの戸籍は、Aさんを含む3人で構成されます
    • Aさんの父親(父親の名字を選択していれば、この人がその戸籍の筆頭者)
    • Aさんの母親
    • Aさん
  • Bさんの戸籍は、Bさんを含む4人で構成されます
    • Bさんの父親
    • Bさんの母親
    • Bさんの姉
    • Bさん

AさんとBさんは婚姻届を書き、証人を2人そろえ、証人欄の署名をもらって、役所に提出します

※婚姻届の提出には戸籍謄本の写しが必要になるので、提出先の役所で必要書類をよく確認しておきましょう。二度手間三度手間を防げます※

  • Aさんは、それまで属していた戸籍(従前戸籍といいます)から抜けて、Bさんと新しい戸籍を作ります(新戸籍編製)
    • Aさんは、Aさんの父親を筆頭者とする戸籍から抜けます。これを除籍といいます
  • Bさんは、それまで属していた戸籍(従前戸籍といいます)から抜けて、Aさんと新しい戸籍を作ります(新戸籍編製)
    • Aさんは、Bさんの父親を筆頭者とする戸籍から抜けます。これを除籍といいます
  • AさんとBさんが書く婚姻届には、「夫の氏」「妻の氏」どちらにしますか?という欄があります。ここでどちらかの氏を選択します
    • 選択した方の氏の人が、新しい戸籍の「筆頭者」となります
    • 「筆頭者」は、データベースでいう「主キー」だと思ってください
    • かつての家制度の名残で「家長」「戸主」みたいなイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、便宜上「戸籍のインデックスを探す時に使う名前」っていうくらいの感じなのです……
      • まあこだわる人がいるのはわかる(住民票における「世帯主」よりは弱いぞ)
      • 生年月日、氏名、本籍地の組み合わせで一意になるという仕組みを採用しています。実際あんまり重複することはないようですが、「全部一緒だったので困った」というニュースが以前ありました

もともとの戸籍はどうなるの?

  • Aさんがもともと入っていた戸籍と、Bさんがもともと入っていた戸籍には、「除籍」という記載がされます
    • 昔はバツがついていました
    • 離婚した人の俗称を「バツ1」「バツ2」と呼ぶのはここが発端です
    • 電算化された戸籍を使っている自治体の場合は、たぶんもうバツはつかないと思います
    • 電算化されていない自治体の場合は、名前の部分に手書きのバッテンが書かれます

氏(名字)を変える可能性が出てきた方に読んでほしい手順

おそらく一番時間と手間のロスがない方法を書いておきます。他にもう少しチートな方法がある方はぜひ教えてください!!!!!

※本項ではパスポートのために戸籍の写しが必要な場合は想定していません※

最初に確認すること

  • まず、自分が運転免許証かパスポートのどちらかを持っていることを確認
    • できれば運転免許証の方が携帯しやすくて便利です
    • 以前は住基カードがその役目を果たしてましたが、自治体によって対応がだいぶ違うそうです
  • 運転免許証を持っている場合(パスポートの有無は関係ない)
    • →真っ先に運転免許証と印鑑(認め印)を準備しましょう
  • パスポートだけ持っている場合
    • 写真付きの身分証明として有効ですが、なくすと大変危険なので気を付けてください。印鑑(認め印)を準備しましょう
    • パスポートの名義変更については知見がないのですが、旧姓併記も可能らしいので、焦って変更しない方がよさそうです
  • 運転免許証を持っていない場合
    • →今からでも遅くはないのでぜひ運転免許証をゲットしよう!
      • 四輪免許取るのはお金も時間もかかるし……という方には原付免許の取得がコスパよくておすすめです。道路交通法にも詳しくなれて、もし車とぶつかりそうになった時などに備えられます
    • →現実的には「保険証+何か」の合わせ技でクリアするようです。役所に行って必要書類を確認しておきましょう
  • パスポートを持っていない場合
    • →名字が変わってから作る方が便利! しばらくそのままで!

氏(名字)を変える届を出した後は

  • 運転免許証を持っている場合のみ
    1. 氏を変える届を出して受理されたら、新しい氏が記載された住民票をすぐにゲットして、それを持ってなるべく早く運転免許証の書き換えにいきましょう
      • 住んでいる市区町村の警察とかでやってくれます。居住地じゃない区の警察でも同じ市であればできました
    2. 運転免許証の書き換えが済むと、新しい氏での身分証明に必要な「写真」「現住所」「氏名」の3点セットが入手できます
    3. その運転免許証を持って、変えるべき名義をがんがん変えていきましょう
      • 早めに免許証だけでも変えておければ、有休の無駄撃ちが発生しにくくなります
      • 運転免許証→銀行→クレジットカードの順に変更すると、手戻りが少し少なくなります
      • 公共料金などの払込用紙でも証明できなくはないのですが、その名義を変えるのに結局住民票やら運転免許証やらが必要になります

「戸籍の附票」ってなに?

「戸籍の写し」と、「戸籍の附票の写し」が求められるケースがあります。どちらも本籍地で取得します。

「戸籍の附票」というのは、文字通り「付属している情報」で、当該する人が住所を移した場合などにその履歴を記録するものです。戸籍を取得できる間柄であれば、何らかの理由で住所を変えても、住民票をブロックしても、結局戸籍の附票であっさり住所がわかるという結構厄介 便利なものです。

もし何らかの理由で閲覧制限をかけたい場合は、最近では割といろいろなDV対策などもあるようなので、調べてみてください。何事にも先達はあらまほしきことなり。

現住所を知らせていない人から突然住所宛に手紙が来たら、その住所がどんな表記になっているか見ておくと、「戸籍の附票を使ったのだな……」とわかることもあります。住民票と戸籍とで住所の記載方法が異なるケース、よくあります。情報の出元には気を付けよう。

また何か知見が得られたら書き足します。

いかがでしたか?

*1:私自身はがちがちの選択的夫婦別姓大賛成派です

*2:書いてないケースはないと思うけど書いてなかったら詰めましょう

*3:あの欄正直要らなくないですか?

*4:実話です