Really Saying Something

雑文系ブログです。

V6解散のお知らせから1ヶ月が経った

V6解散お気持ちシリーズ第3弾です。

3/12の解散発表から1ヶ月。発表までと同じように仕事をし、生活を営み、コロナ禍に振り回されていた1ヶ月だった。

V6解散についてはスポーツ新聞系の記事を中心にいろいろなものが出ていたけど、SMAPの時ほど追いかけることをしなかった。V6が6人で解散を決め、三宅健くんがラジオで「箱にしまう」発言をして、それで「解散」という出来事の解釈はきれいに終わった感じがしたのだ。

ところが案外、日常に落とし穴が待っている。

ミュージックソン2016 AM1242 FM93 ニッポン放送

この2016年のラジオ番組を夜聴いていて、日跨ぎのあたりに生歌ライブがあったんですよ。生歌でライブって矛盾してますけども*1

クリスマススペシャルライブだったかな、何かそういうタイトルで、冬っぽい歌を生で歌ってくれた*2。この時に初めてファンの間でも人気の高い「Air(2010年3月発売のアルバム「READY?」に収録)を真面目に聴き、これは名曲や!とアルバムを買い、リッピングしてちまちま聴いていた。

クリスマススペシャルライブで聴いた「Air」の森田剛パートがですね、破壊力すごかったんですよ。他にも森田剛ソロパートのある曲はたくさんあるんですが、「Air」はやばい。別のメンバーのパートもすごいんですけど個人的に「Air」の森田剛は優勝している。ついでに自分の好みでいうと「MASSIVE BOMB」(1998年8月発売のアルバム「A JACK IN THE BOX」に収録)森田剛ラップもやばい。

この歌声を我々は2021年11月2日以降失うのかー、と思ったらものすごい喪失感に襲われた。6人が再結成して6人で歌う楽曲はもしかしたらあり得るのかもしれない、舞台俳優にフォーカスする森田剛が1人で歌う日もあり得るのかもしれない。でもこれまで続いてきたV6としての楽曲は、11月2日以降に生まれることはない*3。まじかよ。まじだよ。

バラエティ番組できゃっきゃする6人が見られなくなるよりも、日常でちょいちょい聴いているものが「過去のもの」になってしまうこと、そっちの方が結構きつい。

他にもいろいろな曲で喪失感があるんだけど、とりあえず「Air」の破壊力はすごいぞ、というお話でした。

これまでのお気持ち

toya.hatenablog.com

toya.hatenablog.com

*1:ライブのラストソングが「MIRACLE STARTER~未来でスノウ・フレークス~」(1996年12月発売のミニアルバム「GREETING」に収録)で、めちゃくちゃに久しぶりに歌ってもらえたので号泣した思い出がある

*2:V6は歌番組などで激しいダンスがある時以外は割と生歌であることが多い。これ豆な。豆なのか?

*3:ついでに森田剛のはがき読みもなくなるのか、と思うと「うわー」ってなる(語彙力)

ウマ娘考

goldhead.hatenablog.com

ウマ娘をきっかけに振り返る自分の競馬史、というブログ記事を書く約束をしており、どこから書けばいいのかわからず途方に暮れているうちに、ウマ娘は人気のゲームとなっていた。

何か書きたい、書かねば、と思っているうちに時間は過ぎてゆく。そこで、冒頭のエントリーを読んだことをきっかけに、まずは自分の考えの断片を書き残しておこうと考えた。

予防線のようで恐縮だが、ウマ娘の制作発表時に抱いた印象は悪かったものの、現在各種記事から受け取る印象はとてもよい。よく作り込まれていて、単なる美少女化ゲームではないことがわかる。それを承知の上で、私は「ウマ娘をプレイしない派」だと表明しておく。ゲームの内容や良し悪しにかかわらず。なので、ゲームに難癖をつけていると受け取られる可能性はもちろんあると承知の上で、主に「何か引っかかる」ところを書く。概ね「実際の競馬との差異」だと思う。

実際の競馬には牡馬、牝馬、騸馬がいる

牡馬はオスの馬、牝馬はメスの馬、騸馬(センバ、と読む)は去勢したオスの馬。

競走馬の多くを占めるサラブレッドという品種は、基本的にすべて父と母、その父と母……ということがわかる仕組みになっている。種牡馬繁殖牝馬が交尾し、受胎し、出産を経なければ新しくレースに臨む馬は産まれない。

日本ダービーの正式名称は「東京優駿」、オークスの正式名称は「優駿牝馬」というように、基本的に「より良い馬=速く走る馬」を選定するための競走が競馬の基本的な構成だと理解している。選定ですよ選定。グリーンチャンネルで本来の意味が腑に落ちた時に「そうか、一番速い馬を決めるために日本ダービーはあるのか」とびっくりしたことを思い出す。

速い馬と速い馬を掛け合わせてより速い馬へ。

競馬を成り立たせるためにはどうしてもオスとメスの馬が必要で、その前提をウマ娘は吹っ飛ばしている。ウオッカ日本ダービーにチャレンジする時の、そして勝利した時のカタルシスは得られない(アサクサキングスとの馬連を当てた!)。まあゲームだし、と脳内で片付けることがどうしてもできない。私は覚えられない割には血統をたどるのが結構好きなので、余計にウマ娘の世界に没入しにくいのかもしれない。

ここまで書くのにめちゃくちゃ時間がかかった。何しろ説明をかなりはしょってもこうなるのである。

予後不良の存在

言葉の定義をスマホで調べて書くのがだんだんつらくなってきたのでさくさく書く。競走馬が骨折などで回復する見込みがない場合に安楽死処分となることを予後不良と称する。ウマ娘で登場する名前でいうとサイレンススズカライスシャワーが該当する。サイレンススズカの時は少し競馬から離れていたのでレースを見ていなかった。ライスシャワーの時は見ていた。ちょうど競馬を覚えたての頃で、ステイヤーが好きで、ライスシャワーを好きになったばかりの頃である。生き物が猛スピードで走るのだから、騎手も馬も命がけなのはわかっている。そしてどんなに気をつけても事故は起きてしまう。馬運車の中で音がして、やがて音が消える瞬間も目にしたことがある。わかってはいてもつらいことだ。蹄葉炎屈腱炎から逃れられないのと同じように。

馬主ほか、馬の生産に関わる人がいない

レースが終わって表彰式が行われる際に、本人(馬)とともに、騎手、馬主、調教師、生産者も称えられる。ゲームでは本人(馬)1人(1頭)で走るので騎手がいないのはまあそうだなという感じだが、馬をこの世に送り出す立場の人たちがいなければ、競馬は成り立たない。

ウマ娘には、実在する馬のうち、一部の馬の名前が登場しない。名前を使う許諾を取れなかったからだと推測されている(本当にそれだけなのかはわからない)。私はなんとなく、自分の(関わった)馬について擬人化の許可を出さなかった人の気持ちがわかるような気がしてしまう。馬1頭が存在してレースに出るまでに途方もない数の人々が関わる。私はその端っこをちょっと見せてもらっているようなものだ。無事に引退して種牡馬繁殖牝馬になれれば、その先も競馬は続いていく可能性があるし、その子供にも途方もない数の人々が関わることになる。

ゲームが世に出るまでに、許諾周りを頑張ったんだなぁ、と逆に心から感心してしまう。

疲れてきた

ちょろっと書くか、と思い立ってからだいぶ時間が経ってしまい、その割には正確性を欠く記述がありそうで下書き入りさせるか……と迷ったのだけど、下書きにしたらもう一生公開されなさそうなので、ここらでえいやと公開してしまおう。

小旅行好きな人はぜひ漫画『ぱらのま』を読んでみてほしい

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漫画『ぱらのま』(白泉社)に影響されて湘南新宿ラインに乗って国府津まで行きました。海を見て帰ってきました。

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主人公のお姉さん(名前はない)が、ゆるくて適当だけど公共交通機関の旅程はちゃんと考える、そして臨機応変に旅を楽しむ、というスタンスの漫画です。既刊3巻。今月末には4巻が出ると知って大喜びしてます。

ぱらのま 1 (楽園コミックス)

ぱらのま 1 (楽園コミックス)

ぱらのま 2 (楽園コミックス)

ぱらのま 2 (楽園コミックス)

ぱらのま 3 (楽園コミックス)

ぱらのま 3 (楽園コミックス)

一見ほのぼの小旅行漫画なんだけど、作者の方の持ち味なのか、ところどころにちょっとホラーっぽさというか、「この世のものでない」感があります。私の中では『よつばと!』に近い感じ(よつばと!ほど泣けるポイントがあるわけではない)。

あと川原泉っぽさもありますね。コマの中に入っているテキストの情報量がよい。遠出したいなーという気持ちになります。

お休みの日に、そうでなくても会社帰りにふらっととか、出かけたくなる。次の休みは何しようどこ行こう、っていう気持ちを久しぶりに味わっています。