Really Saying Something

雑文系ブログです。

今年のn冊

おそらく過去最高に本を買った年ではないか、と思うくらい本を買いました。仕事でもプライベートでもその時に見舞われたことに対する読書が必要になるのである程度はしょうがないけど、併読・積ん読が壮絶な数になっていて収拾がつきません。もともとは1冊ずつ読み切らないと気持ち悪かったのですが、そういう読み方じゃなくてもいいじゃんっていう本を読んで、開き直って「本当に欲しい本は買う、そして積ん読を躊躇わない」という方向に切り替えました。

なので、今年読んでよかった本をいくつかまとめるのですが(うっかり個人用Slackに書き込んでブログにすればいいのにと思った)、読み切っていないものもあります。

ぢ 私、痔主になりました(てらいまき著、河出書房新社

ぢ 私、痔主になりました

ぢ 私、痔主になりました

諸事情あって痔について調べないといけなくなり、非常に楽しく読み、また勉強になりました。大変な状況ながら明るく前向きに痔と共存……というか対応?していこうとする著者のパワーが素敵でした。

腰痛放浪記 椅子がこわい(夏樹静子著、新潮文庫

腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)

腰痛放浪記 椅子がこわい (新潮文庫)

今年は腰痛に悩まされました。以前も何回か腰が痛くなって大変だったことがあるのですが、ぎっくり腰やヘルニアではなく、血行がよくなかったり炎症が起きたりする=筋肉が弱っている、という診断で、さすがにそろそろなんとかしないとと思って温泉施設や整体に行くようになりました。

その腰痛の最中にいろいろ調べていて行き着いた本。夏樹静子さん自体はミステリー作家という認識でいたんですが(映画『Wの悲劇』の原作とか)、腰痛でこんなにも大変なことになっていたとは……と驚くとともに、その後書かれた「心療内科を訪ねて」も併せて読みました。なんとなく「心療内科は精神科をソフトに言い換えたものだ」という言われ方をしている気がするのですが、本来心療内科が機能するのはこういうことだったのか、と腑に落ちています。小さい頃に抜毛癖があって、あれもいわゆる心身症の一種だったのだなぁ、と思いました。

心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)

心療内科を訪ねて―心が痛み、心が治す (新潮文庫)

料理の四面体(玉村豊男著、中公文庫)

料理の四面体 (中公文庫)

料理の四面体 (中公文庫)

料理や食べること、素材へのこだわりに関して敬愛している@hinemosu_notariさんがteeetされていて、即Kindleでポチりました。

私はとても料理が苦手なのですが、理屈で考えると割と納得しやすく、「Cooking for Geeks」(第2版は表紙が変わっている!!!ので初版を貼っておきます)でかなりいろいろなことを乗り越えました。とはいっても料理そのものはやっぱり全然してないですが……。でも「むり!これはむり!」みたいな心証は相当剝がれ落ちたような気がします。その上で、「料理の四面体」はさらに納得しやすく、エンジニア向けではなく一般の人向けに書かれていて、表現や文章も巧い。大切に大切にちょっとずつ読んでいて、今37%です。一気に読むのがもったいないので、じわじわ読みます。

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)