Really Saying Something

雑文系ブログです。

雨上がり決死隊の解散に寄せてだらだらと

昨日雨上がり決死隊が解散した。

アメトーークの特番(配信)のアーカイブを後から見た。最初と最後をそれぞれ20分ずつくらいかな。32年の活動がこんなふうに終わってしまうなんてことがあるんだ、と思った。いろいろな感想があったけど、やはり浮かんでくるのは、同じ年に解散を選んだ(と思いたい)V6のことである。というかV6の解散がなかったら雨上がり決死隊の解散はそんなに堪えなかったかもしれない。26年やってきて解散しようという時に、少なくとも雨上がり決死隊の2人の間に生じたようなずれを見せずにいてくれたのは、いいことだったのか悪いことだったのか。私にとってはいいことだった。SMAP騒動を見てしまってたし。でも悪い印象だったとしても、見る側が納得する(これは解散するしかないだろうと思わせる)ことだってできるんだなぁ、という寂しい感想が生まれた。

私にはもう一組の推しがいる。ウッチャンナンチャンである。ウンナンはもう長いこと2人でテレビのMCをやっていない(イロモネアも最近やってない……はず……)。たまには不仲説が流れ、まあ実際長い付き合いのコンビやグループがすべて仲良しこよしとはいかないものだろうけど、それでも細々と続いてゆくコンビは心の支えになるものである。

ウンナンダウンタウンよりは芸歴が短いとはいえ、平成元年から続いてきたという雨上がり決死隊が、決定的なずれで解散してしまうという事実が、V6やウンナンの話と絡んでずっしりきた。つい人というものは「復活」「ドラマ性」を求めがちである。ナイナイの岡村さんの休養と復帰、ANNでの失言と矢部さん復帰とか、極楽とんぼの例とか、最近好印象だったアンタッチャブルの復活とか。そういう奇跡は雨上がり決死隊には起きなくて、ただ壊れるべくして壊れてしまった、そんな感じがあった。それは「長く続くコンビ、グループ」には拠り所なんて何にもないということをあらためて教えてくれる事案であった。SMAPTOKIOも少年隊も形を変えてしまった。

なんだかまとまりがなくなってしまった。

ウンナンの師匠である内海桂子・好江のお二人は死別だった。残った桂子師匠は病気と戦いながら一人でだって舞台に立った。ウンナンがそこまで続いていくことを漠然と信じていたけど、こんなにも寄るべない気持ちになったのは初めてだったから、こんなにもだらだらしんみりと書いているのかもしれない。

V6には終わりが見えてきている。ラストのツアー(落選したけど!)やアルパムが発表され、各種音楽特番は「最後の出演」であることをこれでもかと押してくる。きれいな箱にしまう(by 三宅健)形で終われることは非常に恵まれているのかもしれない。でも未だに「なんで終わるの」という底なしの喪失感があり、まだ当然のようにきらきらしている彼らを見ると続いていくことを信じたくなるような、不思議な気持ちになる。