Really Saying Something

雑文系ブログです。

非エンジニアでPHPerではない自分が「PHPerKaigi 2024」(day2)に参加してみて #phperkaigi

3/9(土)、PHPerKaigi 2024のday2に参加してきました。非エンジニアで(本業は編集関係)、PHPも書かず、というかそもそもコードを書いてないにもかかわらず、なんで突然PHPerKaigiなんですか?という話ではあるのですが、

PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、PHPer、つまり、現在PHPを使用している方、過去にPHPを使用していた方、これからPHPを使いたいと思っている方、そしてPHPが大好きな方たちが、技術的なノウハウとPHP愛を共有するためのイベントです。

PHPerKaigi 2024

公式サイトには「PHPが大好きな方たち」とある。

blog.yapcjapan.org

そして私はYAPC::Hiroshima 2024のスタッフとしてこの記事に携わらせていただきました。PHPコミュニティについて語る長谷川さん・ことみんさんが素敵だなと思ってファンになった。PHPエンジニアコミュニティを支えるお二方を好きになった……ということはPHPが好きになったといっても過言ではないのではないか???(※過言です)ということで、YAPC::Hiroshima 2024の終了後、技術カンファレンスへの興味が高まっていた私は、突如参加申し込みをしたのでありました。

day2当日のXへのポストを交えてふりかえり

朝ドーナツゲット成功

day1のToday's Updateをニコニコ生放送で見ていた私はこんなことをツイート(投稿。以下めんどくさいのでツイートって書くと思います)しました。

先着100個。これは意地でも(?)冒頭から行きたいなと思って気合を入れて臨み、できる限り早寝をし、早起きをして、

無事開場時に到着することができたのでした。これができたらまあ優勝です。ISUCONだって起床成功したら成功だって言うじゃん?

この調子なので技術的な話はほとんど出てきません。すみません。

長谷川さんにファンサをもらう

開場までにちょっと時間がかかり(この理由は最後に明かされる)、たまたまTrack Aのドア近くにたたずんでいた私は開場と同時に適当にその辺の席に座ってしまったところ、演台のめちゃ近くだったことに後から気づいて、なんか……ごめん……ってなりました。

気を取り直してToday's Updateの準備をしている長谷川さんにスマホを向けていたところ、なんとファンサをいただく。

気質がオタクなので、ファンサをもらえると「きゃー!」となってしまうんですよね……近くに座っててよかった……。

スポンサーブースを巡る+PHPerチャレンジにチャレンジ

YAPC::Hiroshima 2024を通じて、スポンサー各社さまのスポンサーにかける思いやこだわりなどをより深く知ることができたので、今回は真面目にスポンサーブースを巡ってみようと思っていました。また、PHPerチャレンジでPHPトークンを探すというゲーム要素があったのも理由の1つです。

PHPerチャレンジはパンフレット内や公式サイト、スポンサー各社のブログ記事などに隠されている「PHPerトークン」を探す企画です。PHPerトークンは #(ハッシュ)からはじまる文字列です。

事前に送られてきたノベルティボックスの送り状の下と、パンフレットと、ノベルティの中からそれぞれひとつずつ見つけてはいたのですが、あとはどうすれば見つかるのか全然わかりませんでした。終了後にトークン一覧を見てわかった。本当にハッシュから始まればなんでもよかったのでした。会場ごとに割り振られたハッシュタグトークンの一部だったというわけです。解読力の低さよ。

なんだかんだでいくつかトークンをゲットして、抽選券をもらって抽選に臨んだところ、

Tシャツが当たりました!何度も抽選できてたので、もっと気合を入れて集めたら、大当たりのカステラ(文明堂のものでPHPerKaigiのロゴ入り)が当たるチャンスが増えたのかもしれない。次回への課題とします(トークンが次回あるかどうかわからないですが)。

あとは本当に名前を挙げればきりがないのですが、「エンジニアではなくて申し訳ないのですが……」と言いながらブースに飛び込んでいってサービスについて聞いたり各種企画に参加したりという技を編み出し、お名前しか知らない会社やお名前すら知らなかった会社にもいろいろお話を伺うことができました。スポンサーブースの皆さまありがとうございました。

隙を見ていろいろ見ていたつもりではありましたが、さすがに全部は巡りきれませんでした。時間との戦いだ。

ネイル体験コーナーでプロネイリストさんにネイルを塗ってもらう(人生二度目)

ことみんさんが企画されたというネイル体験コーナーで、PHPerKaigiのロゴのネイルを塗っていただきました。今年やりたいことの中に「ネイルサロンに行く」というのがあるんですが、図らずも実現した形となりました。

人生最初のネイル体験は東京競馬場のネイル体験コーナーで、もう10年前くらいのことですね。「ネイリストさんっておしゃれでなんかハードルが高くて……」とお話ししていたら「皆さんそうおっしゃいます」と言ってくださって、かつフランクにいろいろ手のケアを教えてくださったもので、技術もさることながら安心感がすごかったです。

「ネイルがきれいだとテンション上がる」ってよく聞いてはいたのですが、物を持ち上げて写真を撮る時に、左手の親指がきらきらしていて本当にテンション上がって、このことかー!という気持ちになりました。

ネイルサロンについては以下のそーだいさんの記事が詳しいです。お店のURLも自分用に貼っておこう。

soudai.hatenablog.com

beauty.hotpepper.jp

トークを聞く(3つ)

ファイル先頭の use の意味、説明できますか? 〜PHP の namespace と autoloading の関係を正しく理解しよう〜 by おかしょい/岡田 正平 | トーク | PHPerKaigi 2024 #phperkaigi - fortee.jp

PHPがわからんながらも飛び込んでみたら、説明が丁寧でうまいので「なんとなく言っていることの意味がわかるっぽい気がする」気分に。プレゼンがうまい方のトークはすごいですね。もっといろいろ聞いてプレゼン手法のトレンドや話し方なども見ていきたいなと思いました。

はじめてのメンバー育成。マネージャーとメンバー視点で振り返る1年間 by さー | トーク | PHPerKaigi 2024 #phperkaigi - fortee.jp

後輩がいなかったという状況でマネージャーになった方が、マネージャーとメンバーの視点を織り交ぜながらどのように試行錯誤していったかという話。一瞬マネジメントをやった時に、ここまで考えられていなかったなぁ、としみじみしました。メンバーとしてのフォロワーシップを高める際に応用できそうでした。

PHP8.2にバージョンアップしたら文字化けが発生して道頓堀に飛び込みたくなった話 by 藤掛治 | トーク | PHPerKaigi 2024 #phperkaigi - fortee.jp

サーバーの差し押さえってよくありますよね(特殊)。

技術の話メインかと思いきや、サービス提供に関わるあれこれがからみあった結果うまくいかず、どうしてこうなったのか……という話。メール周りのお話は聞いていて胃が痛くなる。とりあえず意思疎通はしっかりやらないとな、と気を引き締めました。

5分間で強制終了、ペンライトの波がきれいなLT大会

PHPerKaigiのLT大会ではペンライトを振って登壇者に時間を伝えるという話を聞いてから、絶対にやってみたかった。ペンライトをいただいてテンション上がりました。

day2だけしか見られていないのですが、音楽や司会などの演出もすごくて、司会者の長谷川さんが「スポーツ」と言っていたのがわかるわーと思いました。Xスポーツみがある。普通のペースで5分に納める方あり、競馬実況風に早口な方あり、機材トラブルで時間が押したけど見事にリカバリする方あり、声の大きさと迫力で進める方あり、と人それぞれで本当に楽しかった。

セッション開始時のタイトル読み上げなどは声優の小桜エツコさんが担当されていたとのことなのですが、タイトルに「(泣)」が入っているものをさすがプロ!!というニュアンスで伝えていらして、感動しました。あとプロの声で自分の名前呼ばれるの、めっちゃ楽しそう。

最後には追加のLTということで、ネットワークを担当された方によるLT+みんなでfast.comに接続してスピードテスト+設営の実演(?)というとっても面白いお話もありました。APが楽しい感じだったから、と記念写真を朝に撮っておいてよかった。

感動のクロージング

最後は長谷川さんによるクロージング。イベントが終わる晴れ晴れとした寂しさ*1を感じながら聞いておりましたが、最後の最後に動画とエンドロールというエンディングが用意されていて、これ結婚式とかでよく見るあれだ……!とびっくりしました。当日に動画編集して出すなんて本当にすごい。

↓あわててツイートしたので何を言っているのかよくわからない日本語になっていますが、エンドロールに自分の名前が入っていた感動と、最後に金テープが発射されたのと、まだ白紙とはいえ声優の小桜エツコさんによる「また来年!」が聞けたのとで、なんだかじーんとしました。PHPerKaigiの迫力は本当にすごいと感じました。

その金テープ、朝にうっかり出してしまって、スタッフ総出で元に戻していたので朝の開場が遅れたんだそうです。めちゃくちゃお疲れ様でした……!

金テープにもトークンが書かれていたことに帰宅後に気づきました。持って帰ってきてよかった。

LT大会のBGMがマジでかっこよかったので、あとでニコニコ生放送を見返してエンドロールをガン見しようと思います。

追記

LT大会のBGM、エンドロールに書かれていなかったので、誰か教えてください!!!!

さらに追記

長谷川さんがツイートしてくださったので余韻に浸れます。ありがたい。

最後に

長谷川 やっぱり「運営がやっている企画には積極的に乗っかる」っていうのは、カンファレンスを楽しむための1つのコツですね。

PHPのカンファレンス運営スタッフが語るYAPCと、技術イベントの魅力 - YAPC::Japan 運営ブログ

IT業界にいるとはいえ、非エンジニア、PHPerの知り合いはごく少数、社で使っている言語はPHPではない……という自分が、いわばアウェイの環境の中でどれくらい楽しめるか本当にわからないまま飛び込んだPHPerKaigiでしたが、結果としてめちゃくちゃ楽しみました。

他の方々のツイートにもPHPerKaigiはホスピタリティが高い、懐が深い、とありました。運営側のおもてなしとにかくがすごかったので、引用した長谷川さんのお言葉通り「積極的に乗っかる」ようにしたら、朝から晩まであっという間でした。

好奇心とリスペクトとちょっとだけ積極的な態度があると、わからないものでも十分楽しいし、興味も湧くな、とYAPC::Hiroshima 2024の時に感じたことをあらためて感じました。

あらためて、運営スタッフの皆さま、スポンサーの皆さま、参加者の皆さま、著者・スピーカーの皆さま、本当にありがとうございました。

*1:漫画「動物のお医者さん」のせりふより拝借

XF35mmF1.4 Rを買いました(FUJIFILM X-T30 II+XF35mmF1.4 R)

XF35mmF1.4 Rを買いました。

フジノンレンズ XF35mmF1.4 R | Lenses | 富士フイルム Xシリーズ & GFX

社のSlackチャンネルで評判が良かったので、背中を押してもらいながら3月に入ってすぐにポチ。昨日のコーヒーの写真もXF35mmF1.4 Rでした。

今日は本格的に外に連れ出して、原宿の様子を撮ってみました。フィルムシミュレーションは「ETERNA/シネマ」にしました。












夜、外に出る

夜型の生活をしがちな人間なのに、夜にあまり活動しない。

これは単純に「生まれ育った場所が田舎だったから」というのが大きな要因だと思っている。実家は鎌倉市の端っこにあり、しかも山の中腹で、日が沈んで暗くなったら一気に人通りが減る地域だった。

子どもの頃はまだよかった。第二次ベビーブームのちょっと下の世代だったので、公園には子どもたちが多くいたし、住宅建設ラッシュが始まる前であちこちに空き地があり、遊ぶ人は多かった。それでも日が沈めば一気に人の気配は消える。変質者が多くて、夕暮れ時には露出狂が出没する時代でもあった。

夜は怖いものだという意識がすり込まれたまま大人になった。最初に就職した会社はシフト制で、鎌倉から東京まで通っていたので、遅番の担当になれば帰り時間は23時を過ぎる。ぽつんぽつんと立っている街灯を頼りに駅から家へまっすぐ歩いた。寄り道をするような場所はなかった。

子どもの頃は長い夜を布団の中で過ごし、ちょっと大きくなると本を読んで過ごし、そこから10年くらい経ってインターネットと出会い、もっぱらネットに時間を費やしていた。東京に引っ越して交通の便がよくなり、どこにいても終電までには家に帰れる状況になっても、夜に外にいるのはどことなく怖かった。オフ会や飲み会で楽しい時間を共有しても、終わってしまえば一人で暗い道を歩くことになる。

インターネット、特にTwitter(現X)が普及し始めた2007年春頃からはSNSが、日々の活動の場所になった。仕事で大変だったり、遅くなったりしても、ちょっとスマホをのぞけばネットの世界がそこにある。今でこそ可処分時間を切り刻む、断片的になる、なんていう言われ方をするSNSだけど、ちょっとの時間さえあれば見られるものがあるのは純粋に楽しかった。

私にとってのSNSの負の面が多少見られるようになったのは、40歳を過ぎてからだろうか。飲み会などに参加する回数が減ったことで、家ではSNSを見ていれば楽しいものの、まとまった本を読む時間が減っていった。これには「老眼」という抗えない敵が大きく関わっている。Kindleでの読書は文字の大きさは光の加減を変えられるからまだいい方で、紙の本を集中して読むことができなくなってくるのだ。平日などは日がなPCを見て過ごすので18時頃には目が使い物にならなくなる。老眼鏡をいちいちかけることが面倒になる。スマートフォンSNSを見て過ごす方が圧倒的に楽になる。老眼とSNS、実は相性がいいのだ。

コロナ禍で決定的に外に出る時間が減った。コロナ禍に突入する少し前にジムに入会して運動不足を解消しようとしていたものの、流行のすさまじさで恐れおののき、すぐ解約した。朝はともかく夜にジムへ出かけるのはおっくうでもあった。コロナ禍が少し落ち着いた頃にピクミンブルームを始めてはみたものの、家と会社を往復する程度では歩く動機づけにはならない。

コロナ禍をくぐり抜けて(まだ終わったとは言い切れないものの)、私は40代後半になった。運動不足が如実に健康と直結するようになってきている。何かしら運動することを試みて、いちいちやめる言い訳が山のようにできた。それでもやはり身体を何らかの形で動かしていないと、なぜか動けなくなってくる。それがあからさまにわかるようになってきて、私のようなずぼらな者でもできるような運動はないかと考え、いろいろな人に意見を聞き、散歩がいいのではないかという結論になった。

そこで邪魔をしてくるのが「夜、外に出るのが基本的に面倒だ」という問題である。

何しろ散歩というのはハードな運動ではないので、平日を含んで定期的にやらないとあまり意味がない。家と会社の往復ではたいした歩数にはならないから、多少遠いところまで出向く必要がある。今の住処は東京で、多少電車で出歩いたとしても家に帰ってくることはたやすい。いい散歩コースさえ見つけてしまえば……と言いたいところだが、「夜に電車に乗って家じゃない方向に向かう、しかも自分ひとりで」というのは存外にハードルが高かった。子どもの頃、電車を1本乗り逃がすと致命的なダメージを食らう環境にいたので、「電車で家に帰らない」というのが、単純に言えば怖いのだ。

何度も自問自答した。家にいったん帰ってから、家から徒歩20分のchokoZAPに行って運動すればいいのでは?と思った。夜に家から出ようとすることの怖さの方が、徒歩20分の道のりより勝った。近所の商店街を端から端まで歩けば、とも思った。やってみたけどたいした歩数を稼げない。隣町にバスで行って徒歩で帰ってくる? ……夜の人通りの少なさを見てくじけてしまった。

これは、「夜、外に出る」というところから始めないと、だめだ。

夜に外に出ることへの恐怖心は別の趣味にも影響を与えていた。バイク。普通の勤め人がバイクに乗る趣味をやろうとすると、どうしても暗くなってから乗る時間がないとどこにも出かけられない。日の出とともに出かけて日の入りまでに帰ってこられるのが望ましいが、そんなに明るい時間が自由になるとは限らない。夜ちょっと近所をぶらつくために外に出るのも、正直に言えば怖かった。バイクに乗る前段階で自分の恐怖心に負けるのだ。

暗くなってから、かばんに楽しいものをたくさん詰め込んで、まずは近所のコーヒーチェーンに行く。そして夜の時間に無目的で外にいることに慣れる。近所に多少長居をしても許される場所があったのは大変幸運だった。少しのおやつとコーヒーを頼んで、本を読んだり、勉強をしたり、SNSを見たり、ブログを書いたり……という経緯を経て、今この記事を書いている。

まだ活動を始めて日が浅い。最初は周囲の客の意識の高さに辟易したり、時計をひっきりなしに見て「そろそろ帰りたい」と思う気持ちと戦ったりした。家でもできることをわざわざお金を払ってやるのもどうかと思ったが、ここをクリアしないことには、私は気持ちよく夜に家のドアを開けるところまでたどり着けないのだと、やっとわかってきた。

夜、外に出る。これを克服できる環境は幸いにも存在する。せっかく夜型の人間なのだから、夜の時間を能動的に楽しんでいかないと、この先楽しめることが少なくなるかもしれない。夜に、外に出ようと思う。