Really Saying Something

雑文系ブログです。

めがね歴

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私の両目の視力は1.5と1.2で、生まれてから今まで度の入っためがねをかけたことがない。だけど数年前、日差しを遮るためのサングラスがほしくなって、あちこちでなんとなく気になったものをかけてみたことがあった。どうも私が選ぶものは「アジア系ハリウッド女優」のように見えるらしく、自分でもしっくり来なくて、サングラスを買うことは一度もなかった。単純にめがねが似合わないのだろうと思っていたけど、同僚からは「見慣れてるかどうか、だけの気もする」ともアドバイスをもらっており、どうしてもめがねが必要になったら*1自分では似合わないと思いつつも買って慣れていくのだろうか、なんて思っていた。

そしたら唐突にめがねが必要になった。省略することもできるけどあった方が絶対にいい。ずっと探したことのなかった「度なしのめがね」を求めて、4店舗くらい一気に回った。しかし見つからない。見つかってもハートとか星とかかぼちゃである。度なしで細めのめがね、いつもなんとなくその辺にあった気がするのに、全然見つからない。もちろんめがね専門店に行けばそれ相応のものがあるのだろう。しかしそこまでお金を払うのもなんだか違う。

タモリさん風のサングラスやレイバン風のサングラスを前に当惑していたところ、割と長いめがね歴を持つ夫が、まっすぐ1つの店舗に向かった。そこはめがね専門店ではないけどやたら度なしのめがねが置いてあるファッション小物のお店で、私が探したどの店舗より色も形もたくさんあった。そこで無事お目当てのめがねに近いめがねをゲットしたのだけど、自分が選ぶものは相変わらず非常に似合わず、夫がチョイスしたものは細部は違ってもトータルではイメージに近くて違和感がなかった。

結果、意外と写真写りの違和感もなく、意外と自分の低い鼻にも似合い、意外と丸顔とのバランスもよかった。とにかく意外であった。夫にそれを告げたところ「形とバランスを見た」と言っていた。なぜ自分ではわからぬ。なぜ自分が手に取るものはすべて似合わぬ。これがめがね歴の長さに裏打ちされた経験と知識なのか。めがね歴ゼロの自分にとっては今日がその1日目だったのだ。

*1:例えば老眼鏡とか。