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雑文系ブログです。

突然「観る将」になった初心者将棋ファンが買った本

加藤一二三九段の引退をきっかけに、藤井聡太二冠が「いったいどこまで強いんだろう……」というミーハー心で、ABEMAやニコ生でなんとなく観る将を始めてから半年ほど経ちました。最近は藤井聡太二冠を見る目が、ディープインパクト皐月賞を見た時の心持ちと少し似てきています。

将棋といえば戦法やら詰め将棋やらで本から得られる情報量が半端ない上に、オンライン(TwitterYouTube、ブログ、解説記事)でも情報がたくさんあって、駒の動かし方はわかってもまったく将棋を指せない私でも周辺情報から楽しめるという利点があります。

調子に乗っていろいろな本や漫画や雑誌を買い始めたので、同じくいつか初心者の将棋ファンが目にしてくれるといいな、と思って紹介します。

Number 1010

Number(ナンバー)1010号[雑誌]

Number(ナンバー)1010号[雑誌]

  • 発売日: 2020/09/03
  • メディア: Kindle

写真がいいし文章も素敵。Numberに限らずスポーツ関連の記事って文章いいですよね。「藤井聡太と将棋の天才」という特集名にふさわしく、藤井聡太二冠以外の天才たちの話題も満載。AbemaTVトーナメントでなんとなく人となりがわかった段階で読むといろいろな知識が補強されていくのでとても便利。王位戦を通じてファンになった木村一基九段の記事がとてもよかったです。

あとタイトル7つについて年表風にまとめたページがあるのですが、羽生善治九段と渡辺明三冠がめたくそ強いということがよくわかりました。

将棋世界 10月号

Numberと同じ発売日でした。

棋譜もわからないし詰め将棋のやり方も知らない!!!!しかし女流棋士のお話とか、三段リーグ情報とか、「将棋の世界はこうなっているのか……」ということが伝わってきます。わからなくても楽しいよ!

将棋世界Special 高校生二冠 藤井聡太

表紙が藤井二冠なのですがなんだか無理がある雰囲気で笑ってしまった。これまでの藤井二冠に関する記事をまとめたもので、藤井二冠の道のりをなぞりながら将棋のシステムがなんとなくわかります。読み物も充実。そりゃそうか。

将棋の渡辺くん

エッセイ漫画であればある程度どの順番でもよかろうと思って5巻→4巻→1巻の順で読みました(2巻・3巻は未読)。渡辺三冠の奥さま・伊奈めぐみさんから見た"渡辺くん"の様子を描いています。渡辺三冠、趣味が多くてすごい。今は行ってないとのことですが競馬場にも通われていた時期があるそうで、競馬も頑張ろうという気持ちになりました。

ユリイカ 2017年7月号

これだけは「今買った本」ではなくて発売当時に買った本です。goldheadさんのこのエントリーをきっかけに読みました。

goldhead.hatenablog.com

加藤一二三九段の「記録」面ばかり知っていた時代に買ったため、棋士としての加藤九段がどういう人物でどういう歩みをしてきたのかをこれで知りました。最近の突然の「観る将」沼のほとりにたたずみながら再読。この頃はぼんやりなんということもなしに加藤九段の本を買って読んでたりもしていました。

将棋専門誌じゃないだけあって読み応えがあり、3年後の私が読むと違う角度でいろいろなことがわかってくるという体験をしました。処分せずに持っておいてよかった。