Really Saying Something

雑文系ブログです。

リモートワーク(在宅勤務)を1.5日やってみて

私は基本的にはマインドが社畜なので、会社に行きたい。できれば会社で仕事をしたい。そういうふうに社会人人生を20年(まじで20年なんだけどどうすればいいのこれ)やってきた。しかしこのご時世、まったくそういうわけにいかなくなってしまった。

「リモートワーク」なら数年前にやったことがある。チームの中で私一人だけ別のオフィスにいる、他の人とは全部テキスト&オンライン、という時期があった。だから自宅で仕事をするのだってその延長だと思った。インターネット回線が会社より重い(下手するとTwitterでさえ読み込みが止まる瞬間がある、たぶん集合住宅全体だから他の誰かが何か重い作業をしているのだろう)ことがあっても、部屋の中がとっちらかっていても、なんとかなるだろう、なんとかしなければ、と思って今週の頭から在宅勤務に入った。

ところがどっこい、かなり勝手が違うのだ。

pros

今のところない。

cons

集中力がもたない

  • 通常であれば「会社という仕事をするための空間」に移動しているので、仕事をするしかない(変な書き方だけど)。集中力があろうがなかろうが、案外仕事は進む。少なくとも大きな物理的・精神的要因がない限り「仕事が手につかない」ということはない(手がつかないのであれば対策を考える)。しかし自宅は自宅だ。我が家はくつろげるような良い空間であるとは言い難いが、それでも楽しみのためのいろいろなものや、生活のために必要なものが入っている空間で、そこで仕事をしようとすると何か大きな力に抗っているような空気を感じる。誘惑が多いのではなく、集中するためのパワーが余計に必要、という意味
  • 気分転換の手段が少ない。テレビを見るわけにもいかないし(流しっぱなしでも仕事できるけど)。唯一気分転換になりそうな「家事」は、一度手をつけるとまとまった時間が必要になる

時間にメリハリがつけづらい

  • 初日はおやつを用意し、簡単なコーヒーメーカーでコーヒーをいれ、出勤するのと同じ格好で仕事をした。これが私には結構な苦痛で、何が一番つらいかというと、私にとってのオンオフスイッチは「靴下」で、家ではとにかく靴下を脱ぎたいのだ。なのに靴下をはいたまま仕事をする。家で。じゃあ脱げばいいじゃんとお思いだろうが、脱ぐとオフになってしまうので、もう仕事をしたくなくなるのだ。しょうがないので2日目(今日)は、靴下は脱いで、時計をつけて仕事してみている。家で腕時計をつけるのはあんまり好きではないが、それでも時計の方がオンオフスイッチとしては柔軟性がある気がする
  • 「休憩でインターネットする」ことができない。いやすればいいじゃんとお思いだろうが、上記「集中力」とも連動する。集中力をいったん削いだら復活させるのにパワーがいるので、休憩がてらTwitterを見るなどがしづらい

動かない

  • これはまあ自分で気をつけろよという話だけど、水分摂取量が減り、トイレに行く回数が激減した。会社がフリードリンクであるためこういうギャップが生まれるのかな、と思って気を付けるようにしているが、まあ飲まない。「帰宅」として家にいる時は結構水を飲むんだけど
  • 運動不足が激しい。歩く時間がただでさえ少ないのにさらになくなった。やばい

お風呂とメイクがむなしい

  • 基本的に私は「風呂が嫌い」な人間で、会社に行って他人様にお見せするためにはきちんとグルーミングしている必要があるというただその1点において風呂に入る動機が生まれる。メイクもしかり。じゃあ自宅なんだからさぼれば?とお思いだろうが、オンラインでミーティングなどが行われるので、お風呂もメイクも全部やらないと私の気持ちがそっちに向かないのだ。基本的に何か塗る&眉を描くをしないと外に出られないので、普段と同じようにメイクしている

外に出られない(不要不急)のでメイク用品を買ってしまう

  • 最近同僚とよくメイク話で盛り上がるので、購入意欲がそそられる。旅行に行ったり高い服を買ったりしないのだから、運んでいただく運送業の方には申し訳ないが、通販でよく化粧品を買うようになった。タッチアップ? そんなものはデパコスカウンターが未だに怖い私は普段だって足を運ばないのだから無問題。むしろ夫の方がデパコスカウンターに行き慣れてしまっているようなので尊敬しかない。ディオールのリップグロウオイルの人気色の型番調べてて私より詳しかった

オンラインミーティングで顔色が悪く見える

  • 背景を写し込んでもいいようなところで仕事をしていると、光源の問題で顔色が悪く見える。化粧した時のイメージと実際に見られる顔が全く違うのはよくあることだ、オーケー、しょうがない。それはともかく顔色がとにかく悪く見えるが、化粧を濃くしたとて光源の問題だから何も変わらない(昨日と今日で化粧品を変えてみたがたいして変わらなかった)。しょうがないのでふと目が覚めた今朝、女優ライトを買った。これで明後日からは多少ましになるだろう

総じて

とにかく新型コロナウイルスの流行が沈静化するのを祈るしかない………………。

instax mini Linkでプリントしたチェキをフォトキーホルダーに入れた

a-knowさんがinstax mini Linkの紹介記事の中で言及していたフォトキーホルダーを買いました。合わせ買い対象商品だったので、別のものを買うのと一緒に。

blog.a-know.me

↓のようなキーホルダーみたいなやつもあるみたいなので、これに入れて自分のカバンにぶら下げる、とかもいいかもしれない!

instax mini Link がおもしろい - えいのうにっき

「はじめまして」を、てのひらサイズで。 | instax mini Link ✖ Introduction」で作った自己紹介のチェキプリントを、フォトキーホルダーの本体にはめ込んで、その裏側からふたを押し込みます。さらっと「押し込みます」と書かれているんですが、これ使い回すために裏ぶたを外すことってできないのかな……。見た感じ引っ掛ける部分もないしこのままずっとはめ込んでおくしかなさそう……?

ヨドバシやビックカメラのチェキコーナーを回ったりもしたけどなかなか発見できないので、Amazonの合わせ買いでちまちま買うしかないのかもしれません。店頭で見かけたら買おう。

#私を構成する5つのマンガ

Twitterで流行ってるそうだけど私はブログに書く(唐突)

動物のお医者さん佐々木倫子

この漫画の影響で北海道大学理IIの偏差値が上がった時にリアルタイム高校生でした。部活で回し読みしてめちゃくちゃ笑っていた青春の思い出よ。思い出だけでなく、あちこちに散りばめられた雑学で私の脳みそは出来上がっていった気がします。「同定」「コンタミ」「ぎゅうぎゅうの口の感の狂った短気のデブがけつようぴに遊びにでんとアフリカのスーダンにこられペットにヒナをもらった」*1などなど、本当にいろいろなことを学びました。クワイは池に沈めてもぷかぷか浮いてきちゃう、という漆原教授の話のおかげで、「99人の壁」の「クワイ」を正答できたりとか(テレビの前でだけど)。後に北海道旅行で北大の敷地内を歩いた時には感慨深かったです。

愛蔵版出てるの知らなかった。買うか。

SLUM DUNK(井上雄彦

これもリアルタイム高校生だったんですよ……赤木先輩はいつでも私の赤木先輩だよ……。そのうち赤木先輩の年齢をさっくり追い越し、大学生かなんかの時に最終巻を迎えて私はぼろ泣きしました。今もネットカフェなんかでラスト3巻を読むだけでたぶん泣ける。

地元鎌倉周辺が舞台だったということもあり、あちこちに地元の風景や自分の高校のパーツが散りばめてあって、それをリアルタイムで読めたというのは代えがたい体験でした。もう今から日坂(鎌倉高校前駅の近くの坂)を見ても何も感じないかもしれないけど、当時は「うわ!あそこの坂出てきた!鎌高かよ!」とか思ってたし。

動物のお医者さん』と違って私の実際の血肉になったかというと違うけど、NBAのスーパープレイをニュースで見る時とかに役に立ちます。

銀のロマンティック…わはは(川原泉

川原泉作品は「甲子園の空に笑え!」「メイプル戦記」「笑う大天使」などなど、いくつも読みましたが、自分を構成するとまで言い切るならこれですかねー。フィギュアスケートがめっちゃ好きかというとそこまでじゃないが、見れば楽しめる、という素養の他に、フィギュアスケートの歴史も学べるし、衣装や楽曲の準備が大変なことも知ったし。あとはなんといっても最終回でしょうか。たぶんこの漫画を読んで好きだと思った人はクワドラブルのところで泣くでしょ。さすがに泣くでしょ。

奇子手塚治虫

奇子 (上) (角川文庫)

奇子 (上) (角川文庫)

奇子 (下) (角川文庫)

奇子 (下) (角川文庫)

ここまで雑学系(と私は勝手に思っている)だったのに突然の奇子!!!

実家に昔からあって、意味はわからないながらも6歳まで(小学校に上がる前)のどこかで読み終えてました。ちゃんと内容が把握できたのはそれから10年以上後のことじゃった……。でも、意味はわからなくても「人間というもののどろどろ」が描かれていることはちゃんとわかった。さすが手塚治虫ヰタ・セクスアリスとまでもいかなかったなあ。本当に意味がわからずに読む性的な漫画、って結構貴重なのではないか。

アーシアン高河ゆん

途中で作品をぶん投げることで私の中で有名な高河ゆん先生、当時のきれいな思い出のままにしておきたいけど、向き合わざるを得ない。「源氏」と迷いましたが思い入れとしてはこちら。いわゆる「やおい*2の入り口に立った漫画だし、そういう文脈で流行ったのは紛れもなく事実なのですが、「絵がきれいだから好き」「世界観に魅了される」という漫画ならではの体験はアーシアンが最初だったように思います。アートブック的な本も買ったよー。ミカエルとラファエルの関係性が好きでした。

……しかし、私はこの作品を最後まで読み切ってはいないのです。旧版で止まってるんですよね。完結版までの10年の間に、私はあまりにも作品を放置する高河ゆんさんを見切り、どの作品も最後まで読まないということを選んだのでした。「ローラカイザー」も完結してるそうですが最終巻は読んでいないし。もうそろそろアーシアンくらいは最後まで読み切ってもいいのかも……しれない……。

漫画も小説も描き手の都合に振り回される、という体験と思春期が重なったのはなかなかに影響が強いと思った作品でした。ちなみに小説は藤本ひとみさんの「まんが家マリナ・シリーズ」な。

「シャルルに捧げる夜想曲」のイラストは高河ゆんさんなのである。

*1:当時の法定伝染病の覚え方。今は違うそうです。

*2:当時BLとは表現していなかったと思う。この辺記憶が曖昧なのでちゃんとした文献に当たらないとだめそう。