Really Saying Something

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「桃尻娘」

はてなブログに書く最初の長いエントリーに、何を取り上げればいいのか、かなり迷っていました。が、なんとなく最近何度もふと思い出したもののことを書くことにしました。

橋本治著「桃尻娘」シリーズは、大学の頃に買いそろえて何度も読み返した本です。きっかけは(もしかしたらどこかの何かのスペースに書いたかも)、大学の一般教養でとった心理学を担当する教授が「心理学を『人の心理を学ぶ学問』と思っている人は、一度『帰って来た桃尻娘』を読んで心理学について考え直した方がいい」(大意)と言ったこと。シリーズ3巻目の『帰って来た桃尻娘』は、主人公の榊原玲奈が1年間の浪人生活を経て大学に入ったところからスタートしていて、かつ学部も一緒だったので、とても親近感が湧きました。といっても榊原玲奈が名実ともに主人公なのは3巻目までで、その後は周囲の登場人物が入れ替わり立ち替わりメインキャラになって話が進みます。

1、2巻目もちゃんと買って読んだのですが、その時の榊原さんはあまり好きな女の子ではありませんでした。3巻目で一番近づいて、その後は少しずつまた離れていってしまったような。代わりに近づいたのが、最終巻『雨の温州蜜柑姫』に登場する醒井涼子(とはいっても相当違うけど)。ロンドンの街を散歩するシーンは、彼女が自分の代わりに世界を見てくれているような気持ちになりました。まあその後いろいろなことが起きるんですが。最終巻は時間が少しずつ遡っていって、横浜で醒井さんと木川田くん(主人公の一人)がデートするところで終結。その前の巻『無花果少年と桃尻娘』で榊原さんと磯村くん(これまた主人公の一人)が一緒に新宿を歩くところと対になっている感じですごく好きです。「桃尻娘」シリーズで東京の地名を学んだかもしれない。未だに分倍河原を目にすると「磯村くんが住んでいたところだなぁ」と思ってしまうし、四谷は醒井さんがいたところだし。

何度も読み返した割には、直接何かものすごく影響を受けた、という訳ではないのですが、なんとなく同年代で同じように大学時代を過ごした知り合いのような気持ちになっています。あ、最終巻で醒井さんがゴルフクラブを振り回して窓を割っているところはよかったな。ああなりたいと思ったな。いえ割りませんが。