Really Saying Something

雑文系ブログです。

存在は知っているけどなかなか読めない長めのコンテンツについて

この記事は、masawada Advent Calendar 2021の17日目の記事になる予定でした。現実はつらい。16日目はasonasさん、18日目はmazcoさんでした。

さて気を取り直しまして。今年はコロナ禍まっただ中ということもあり、ご本人に関係するいい感じのネタがうまく見つかりませんでした。来年は楽しく飲みに行ける日があるとありがたいですが、オミクロン株に関する不穏な話題もあり、なかなか息をつくタイミングがない感じです。

そこで、コロナ禍の長期化に合わせ、「私がその存在を知っているけど手をつけられていない長めのコンテンツ」をご紹介しようと思います。もうむちゃくちゃだ!!!!!!!

グイン・サーガ栗本薫

グイン・サーガ - Wikipedia

著者の栗本薫さんが2009年5月に亡くなった時には既に100巻超えていたんじゃなかったっけ、と思ってWikipediaを見たところ、未完となったのが「第130巻「見知らぬ明日」(同年12月発売)」だそうで、完全に追いつけていない。とにかく長い長いシリーズです。ギネス世界記録には入っていなかったことをたった今知りました。

栗本薫さんに関しては、こちらのカクヨムのページでかなりきちんとまとめられています。

はじめに ―栗本薫という作家― - 栗本薫 全著作レビュー(浜名湖うなぎ) - カクヨム

「愛憎渦巻くファンを多数抱えた」とありますが、まさに私もいったん沼にはまりそうになって沼から追い出されたような心境であった読者です。同じようなことを考えた人はたぶん多いだろうと思います。栗本薫さんを愛し、憎んだ人は、以下のページを読んで少なからず共感を覚えるでしょう。

――このペースで書いているとアドベント待降節)を通り過ぎてしまうのでほどほどにします。

名作なのかそうでないのか、私にはもう判別がつきません。長い長い小説を読もうとしたら、当の著者から「腐ったトマト」と呼ばれてしまったようなタイミングの悪さで、私は栗本薫沼、ひいてはグイン・サーガ沼にはまることなく生きてこられました。今からこれ読んで!って言われたらめちゃくちゃつらいだろうなぁ。長いし、途中だるだるになるのを知っているし……。今は著者が代わっているので、131巻以降の評価はできません。もう生きているうちに読み切るのは無理な作品だなと思っています。

指輪物語(J・R・R・トールキン

指輪物語 - Wikipedia

一つ上の項目とはうってかわってちょっといい感じの思い出話があります。

小学校高学年の頃、何かの場で、自分のおすすめする本をみんなに紹介するコーナーがあり、人前でしゃべるのがとにかく苦手だった私は非常に難儀しておりました。私が結局その場で何の本を紹介したのか全然覚えていないのですが、ちょっと大人しい男子が「指輪物語」を静かに熱く語ったのです。

その時の発表の内容で今私が覚えているのは、ファンタジーであること、とにかく壮大な話であること、の2つ。今なら、著者はトールキンであるとか、中つ国とか、読んでいないながらもちらほら知っていることがあるのですが、当時はやっぱり幼かったので、「じゃあ読んでみようかな」と思うような素直な気持ちを持てませんでした。ただ、普段物静かだったその子が熱心にプレゼンをしていた印象は強烈でした。

その後映画「ロード・オブ・ザ・リング」として3部作が公開されましたが、既に社会人となり、V6のファンになった私の可処分時間では(映画版での全6作が公開されていたのは2001年~2014年の間)、壮大なお話の中へ身を投じるのはなかなか厳しい情勢でした。熱心なファンがいるので絶対に体験としてめっちゃ良いはずなんです。ただ私が怠惰なだけなんです。

ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦

ジョジョの奇妙な冒険 - Wikipedia

まあこれはわかっていただけるのではないだろうか!

ジョジョは私、連載を開始したあたり(たぶん第1部~第2部くらい)に、ジャンプ本誌で目にしているはずなのです。鳥山明さんの「Dr.スランプ」が終わって「ドラゴンボール」がスタートした1984年から、ジョジョ第2部が始まった1989年くらいまで、父親が毎週ジャンプを買っていた時期があり、ジョジョの絵柄が苦手だな……と思っていたことをしっかり覚えています。

時は流れ、インターネットの世界で生きるようになり、ネットミームの象徴としてのジョジョに出会い直します。

                              やつを追う前に言っておくッ!
                      おれは今やつのスタンドをほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは奴の前で階段を登っていたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ              思ったらいつのまにか降りていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人      な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ       おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ  そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

あとは「『素数』を数えて落ち着くんだ」「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」「おれは人間をやめるぞ! ジョジョ──ッ!!」とか……枚挙に暇がありませんね……。

もはやインターネット上の基礎教養のような位置付けになったジョジョシリーズですが、割と難解な作りをしているらしく、素直に第1部から読んで追いつけるような気がしません。

そしてこの「初心者は第何部から読めばいいのか」問題は、人によってかなり見解が分かれるようで、社のチャットツールで話題になった時かなり盛り上がった(?)記憶があります。

まあ正統派スタイルなら第1部からなんでしょうが、途中で画風が変わるマンガを最後まで読むのが結構苦手なもので(「ドラゴンボール」では初期は素直に好きだったのに筋肉ムキムキになってからはマンガを読むのは止めているし、全部読み切った「Dr.スランプ」では第1巻のすらっとしたスタイルのアラレちゃんがなくなってしまったのが惜しかった)、絵が安定する最近のものを読めばいいのかな……とか、邪念が多くてなかなか今でも読めずにいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アドベントカレンダーにかこつけてふと思いついて書いてみたのですが、ガチで人生の後半を使ってこれらを読み切れるとは思えなくなってきました。ジョジョは昨日「アニメから入るといいですよ」とアドバイスをもらったので見てみようかなーという気になっています。ついでに全部アニメから入ればいいのでは???と思ったのですが、2021年12月現在は可処分時間をV6に吸い取られているのでちょっと難しい。なかなか人生うまくいかないですね!