Really Saying Something

雑文系ブログです。

台所・キッチンは女性が使わなきゃ、なんてない。

40~59歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語 「家事がしやすい間取りは奥さんが喜ぶね」
60~89歳の女性が最も違和感を感じたアンコン語(同率1位) 「キッチンは女性が使うものだよね」

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↑をなんとなく眺めていて、近い世代のを見たら上記ワードが並んでいた。直接言われたことはないけど「あれ? なんかモヤるぞ?」と思ったことが2つある。

リフォームのキッチン部分だけ妙に妻側と視線を合わせようとする

大阪に住んでいたころ、マンションの部屋のリフォームを夫と一緒にやる(といっても決めごとと指示出しのみ)ことになり、あちこちのショールームを回っていた。

もはや12年くらい前の話になるのでどこのメーカーさんだったか本当に忘れてしまったが、立派なショールームで、トイレやら洗面台やらお風呂やら、ぴかぴかのきらきらな物に囲まれて私はくらくらしていた。あまりにも選択肢があると人間意識が遠のくのだな、と思ったりした。一方夫はてきぱきと高さや幅、色味、材質などをチェックしている。生活力がある人は違う。

キッチンコーナーにさしかかったところで、やけに担当者の方と目が合うなぁ、と思った。私は非コミュな上にぴかぴかきらきらな物に囲まれると萎縮する性質があり、あんまり目を合わせないようにしていたのだけど、バチバチに合う。こわい。

意図が読めずに困惑していたら、「奥様の身長がこれくらいなら、キッチンの高さはこれくらいが……」という話が出て、やっと察した。私がメインで使うと思われているのだ。

当時の我が家は私よりも夫の方が帰宅が早く、晩ごはんを準備するのは夫だった。台所に立つ機会も、夫の方が多かった。当然私たちは「夫が使う」前提で見ていたのだが、先方にしてみれば「妻が使う」をベースに話をしているので、いきおい私の目を見ることになる。私は何も関係がない、とまではいかないが「夫が納得しないと決まらないだろう」というスタンスだったので、そりゃ目力も負けるってもんである。

部屋選びでも妙に妻側に話を振られる

大阪から東京に戻ってきて、引っ越しをするぞ、という段になって、いくつか内見をした。私は(引っ越しの回数を重ねた割には)部屋探しでどこにどう気をつければいいのか立体的に把握することができない。不動産屋さんや夫が話しているのを聞いて「なるほど!そういうところに気をつけるのか!」と何度も目からうろこを落としていた。

内見をする部屋は空き部屋になっているところをメインとしていたので、空っぽの状態で部屋を見ることになる。あれやこれや確認していると、やはり妙に担当者の方と目が合う。ははーん、これは私に何かしてほしいのだな?と今回はすぐに察して、「部屋を決めるのは奥さんの意見の方が多いんですか?」と質問してみた。やはりそうなのだということだった。特にキッチン周り(コンロの数、シンクの高さ、冷蔵庫の動線など)は女性がこだわるそうなのだ。

我が家は先ほど書いた通り夫がメインになるのと、夫の方が気づくのが早いのとで、私はあまり何も言っていなかった。そのため、「実は不満を言ってないのではないか」と思われていたっぽい。

いや、さすがに不満があったら言いますわ……(非コミュだけど)



私がとらわれていた「しなきゃ」

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