Really Saying Something

雑文系ブログです。

中年の危機について(40代女性のサンプル)

中年の危機について - phaの日記
すごいだるいのでがんばらねばならない - G.A.W.

コンビニ店長お元気かな。同世代だったはずなので、平穏に暮らしておられることを願っております。割とまじで。ネットですれ違った人の幸せを願う気持ちが割と昔から強いです。20代前半の頃、Web日記をきっかけにオフ会で遊んでくれた皆さま、Web日記を読むだけしかつながりはなかったけどメールのやり取りをした人たち、なんならWeb日記でお互い言及し合った人たち。皆さんお元気にしておられるだろうか。先日も「日記猿人」で間接的にお世話になったえんどーさんの訃報をお聞きして、そんなことを思いました。

私は結婚していて子供はおらず、基本的にはずっと働いているので、男性の大厄(数えで41、42、43)とだいたい同じような感じでいろいろ山が来るんだろうなーと思っていました。上記の通りWebで遊び始めたのが20歳くらい(その頃はウッチャンナンチャンつながりがメインでした)、そこからいろいろな日記やブログや同人誌サークルのペーパーなんかで、他人の日常を垣間見るのが好きになりました。

自分で「40代」「今年で43歳」とスマホに打ち込むたびに不思議な気持ちになります。リアルの生活では間違いなく、まあまあ波乱万丈な30代を経て、不惑を過ぎて、もう40代半ばで、そのうち「アラフィフ」に入るのだな、と分かっているし、社会的な責任も徐々に重くなるし、そのうち60歳くらい以降のことを考え始めて備えをする必要が出てくるだろうし、「私には全く何もないな」とか考えることだってあるし、もともと野望や野心がなく、あんまり世界のことが好きではなくて、その割に「あれもこれもやりたい、できるようになりたい」とか考えるし……。コンビニ店長が書いていた「いままで自分がやってきた方法論では、死ぬまで同じ状況が続く」あるいは「この方法論ではいずれ立ち行かなくなる」のいずれかに陥るな、とやっぱりぼんやり思うわけです。でも、ネット空間ではある程度の制限付きではあるものの、どうも「40代」「ミッドライフクライシス」の感覚があるとは言い難い。それは「私はまだ若いし」みたいな変な思い込みや勘違いとはやや異なると思っていて、ネットが好きでずっと見てきて「みんないろいろなことに立ち向かいながらも日々いろいろやっていってるんだろうなぁ」ということを、毎日毎日毎日毎日言語化することなく感じ取っていたからではないか、と思っています。みんな年代とか年齢とか性差とか貧富とか関係なく仲間じゃん???という、どこか楽観的な、でもやや刹那的な発想からくる、現実の中でやっていくためのライフハックなのではないか。

そうはいっても現実には立ち向かわねばならず、それなりに本を読み散らかしたり、意識高い系講座・講義の宣伝文句に心揺れたり、はたまた健康を損なう頻度が高まったために今まで絶対にやりたくないと思っていた運動(といってもまだ散歩とストレッチ程度)をやったり、寝る前にスマホいじる時間を極力減らして睡眠時間を確保することを優先したりするようになりました。こんな大人になるとは思っていなかった、もっと適当に雑に生きて家族を看取るところまで達成することだけ考えているはずだった。自分に「現状から何かを変えなければならない」という気持ちが芽生えたことそのものがクライシスです。時折虚無だの無だのやってくるけど、まあそれはそれとして明日の朝のために(あるいは頭痛やら何やらの持病の回避のために)寝るか、みたいに割り切る方向を選択するなんて。しかも、基本的に生きるのだるいし太陽系ごと消滅しないかなーなんていう考えがベースにあるのに。まあ太陽系が消えるよりはもう少し微妙で困る感じのめんどくさいことが連続するのが日常ではありますよね。

20代よりも30代、30代よりも40代の方が生きやすくなったから、一般的にいわれる男性のミッドライフクライシスよりもまだ軽症で済んでいるのかもしれません。そして、私には今後「更年期障害」というハードルが待ち構えています。その瞬間にどんなことを考えているのか、もしかしたらしんどくてブログどころではないかもしれませんが、またサンプルの一人として何か書いておきたいなぁと思います。

やっていきましょう。