Really Saying Something

雑文系ブログです。

人生楽ありゃ苦もあるさ(わたしがブログを書く理由)

9月頭に妹が倒れて入院していまして、ちょっとばかり命の危険のある瞬間もあったので、どたばたしておりました。ご迷惑をおかけした方々申し訳ありません。今は容態も安定して、体力の回復を図っているところです。引き続き経緯を注視してまいります*1

久しぶりに「インターネットで生きるtoya」ではないロールを頑張りまして、

  • (気が動転して説明されてもよくわかっていない母親の代わりに)医師から説明を聞き、病状を把握する
  • 妹の勤め先や健保組合との折衝、窓口を担当*2
  • いろいろとご迷惑をおかけした実家の大家さんのところへ手土産を手配して挨拶に伺う
  • その途中でぱったり出会った小中学校の時の同級生のお母さんに懐かしいご挨拶
  • 母親の話し相手
  • 母親の勤め先の方となぜか電話することになり*3、病状と状況をかいつまんで説明、挨拶
  • 今後の対応と直近やるべきことを整理整頓
  • 断片的な情報しか耳に入れられなかった夫に状況を説明

……と、そういえば私は昔「とてもしっかり者の長女」だったなあと、懐かしくも本領を発揮してきたのでした。「あーもーやることいっぱいある!」とはなるけど特に苦もなくこなせるあたり、生まれながらにして(それはそう)長女なのだなーとしみじみ思いました。私の身の回りにはなぜか「末っ子クラスタ」が多くて、自然とそういうふうに育っていったのかもしれません。

ちょっと前に子宮全摘出手術を受けるために入院した時の知識や経験も生きました。病院でちょっとやそっとのことがあっても動じなくなったし、仰々しいバイタルの画面を見ても動揺しない。処置もある程度想像がつく。これはでかい。大きい病院にかかっておけてよかった。また、もう12年前のことになりますが、義父を見送った時の体験も支えになってくれました。

私がインターネットに物を書き始めた……というより、Webで日記を付け始めた*4当時は、現実で起きることや考えたことを書きつつも、どこか現実逃避としての性質が強くありました。ネットに生きる自分が「本当の自分」のような感じですね。

Webサービスの発展と進化に伴って、ネット人格でたくさんの人との出会い(と別れ)を繰り返し、はてなダイアリーでたくさんの人と知り合い、Facebookで学生時代の知人と「友達」になり直すなど、ネットとリアルの融合のような出来事も起きました。いつしか社会人人生の中で「toyaさん」と呼ばれる年月が多くなりました。「toya」と本名としての生き方を分けてきたつもりが、いろいろな経験や体験を経て、リアルの方でもtoyaとして生きられるようになってきました。YAPCのスタッフとしての参加などは自分の中では象徴的です。以下の記事の編集を担当しましたのでぜひ読んでくださいね(宣伝)。

blog.yapcjapan.org
blog.yapcjapan.org

こういう時、V6のシングル「over」の一節「現実はツライ でもがむしゃらに」がよく思い浮かびます。一説によるとトニセン作詞のこの曲で、坂本くんがここを書いたと言われていますが*5、まあそうやって生きていくしかないんだな、という励ましソングで、リリース時はもちろん、今の今まで私を支えてくれた曲です*6

V6 over 歌詞

現実がつらいなーと思ってネットで生きてたら、巡り巡ってリアルが充実(笑)することになるとは、20代の私にとっては考えも及ばないことでした。40代を過ぎても新しい人や趣味と出会ったり、しんどいことはあるけど得難い経験になったりと、まさに「人生楽ありゃ苦もあるさ」とはよくいったもので、私が大好きな言葉「禍福はあざなえる縄のごとし」を地で行ってる人生になっているなと思っています。楽しいことばっかりの方がそりゃいいけど、そうもいかないのは痛感しています。

そういう時になんだかんだ「日記(ブログ)に何かを書き残しておく」というのは、実はそんなにしみじみ振り返ったりはしないのですが、良いことだなと思っています。出来事そのままをストレートに書くことはできなくても、ちょっと脳内で書き替えてそれっぽいことをメモ書きしておいて、そういえばそんな出来事や考えがあったね、くらいには考えることがあります。

楽しい時も苦しい時も、無理して全然違うことを書くことがあっても、25年なんだかんだWeb日記という場所があったからこそ、今の人格が形成されてきたように思います。更新が飛び飛びになることはあるけど、また何か印象的な出来事があったら、私はブログを書くんだろうなと思っています。

特別お題「わたしがブログを書く理由

*1:流行の言い方。

*2:皆さん親切にしてくださって感謝しかない。

*3:心配して電話をかけてきてくださった+様子伺いだったのでこれまた感謝。

*4:当時はブログサービスというものはなく、HTMLをメモ帳で更新みたいな牧歌的な時代でした。

*5:記憶が曖昧。

*6:最近はジャニーズ事務所関連のいろいろがしんどくてあんまり聞いていない。