Really Saying Something

雑文系ブログです。

「やさしくなりたい」vol.2を読んだ(そして自分語り)

やさしくなりたい 02 | オンラインストア

ZINE「やさしくなりたい」のvol.2が発刊されていたので購入した。「ままならない身体」との付き合い方についてさまざまな立ち位置の方が語る内容である。vol.1も読んでいたが、vol.2の方が身近なこととしてすっと入ってきた。

ので、その内容をもとに自分語りをしてみる。

好きなライターさんの1人である生湯葉シホさんが社交不安障害について書かれていたのだけど、私も数年前にごくプライベートなきっかけから似たような症状に陥り、参って病院に行き、症状が軽減した今でもそのまま通い続けている。同じくvol.2に収録されている方々よりも、どうやら私の飲んでいる薬の量は多いようで、ちょっと驚いた。個人の処方を比較することはできないし、そもそも薬について語るのはWeb0.8くらいの頃に流行った「薬自慢」のようで、どうにも表に出せないまま来てしまったけど、このことをブログに書く勇気を持たせてくれたvol.2に感謝したい。

私は毎日決められた薬を飲みながら日常生活を営んでいるけれど、それが長く続くことに対してはあまり不安を持たない。どちらかというと無理に薬を減らす方向に持っていかれるのはちょっと困る。幸い、今かかっている病院(複数)は薬効の理屈から入ってくれるお医者さんなので、必要があれば出すし必要がなければきっと出さないのだろう。そして表立っては症状はひどくならないので、私はこのままの生活がいいのだろう、きっと。

現状には困らないけど、時々その原因となった事象を思い出すことがあって、それが忘れられないせいか、時々ほんのちょっと悪い方向に傾くことがある。それを体調と呼んでいいのかどうか判断に迷うけど、「体の調子を崩す」のだから体調でいいことにしたい。その「悪い方向」は極めて具体的に現れる。何かしらの通知、知らせを受け取ることに対して極端に緊張するのだ。スマホアプリの通知、メール、電話などなどなど。まさに「社交」不安だなぁとしみじみ思う。

体調が悪くなくても、留守中に誰か来た時のドアホンのサイン(我が家のものは青く点滅する)だけはどうにも苦手で、夫に見てもらっている。夫にもし先に死なれて困ることのトップ5に「ドアホンの留守録画と通知が怖い」が入るくらい、苦手だ。宅急便やUber EATSの「ピンポーン」は、留守状態にするのがとにかくいやで、ものすごく急いで飛びつく。

こういうことも障害といえば障害なんだろうけど、とてもナチュラルに「今、その状態である」ことに慣れてしまった、あるいは過剰適応してしまったために、あんまり違和感を覚えなくなってしまった。そんな中に「ままならない身体」というワードが飛び込んできて、そういえば私の体、案外ままならなかったんだった、と思い出すことができた。

(もうひとつままならないものとして子宮筋腫も抱えているが、これは悪さはするけど病気としてあまりにもポピュラー過ぎるため、どう扱っていいのか逆にわからない)

世界史で興味深かった登場人物

今週のお題「下書き供養」

ブログを書く時に「下書き保存して寝かせておこう」と考えないタイプの人間なので、下書きに残っているものは写真アップロードに使った記事ばっかりだった。

が、なぜか1つ、やたらちゃんと書いてある下書きを見つけた。*から次の*までが原文。当時何を考えてこれを書こうと思ったのかすら覚えていない……。下書き供養(-人-)

かつて大学受験で「仏像が見分けられない」という理由で世界史を選択し、その後浪人時代にやたらと受験世界史(山川出版社準拠)に強くなったはいいけど年齢と共にぽろぽろ知識が抜け落ちていった私にとって、めちゃくちゃ面白かったです。

こんな体たらくなのでランキングまでは作れませんが、習ってて興味深かった人物なら挙げられる。

ヘンリー8世

自分が離婚したいがためにカトリックから離れて英国国教会作ったり嫁が6人いて自分で何人か処刑してたり、結局そこからブラッディメアリーが生まれて大惨事になったり、というのを世界史の先生が授業2回分使ってそれはそれは詳しく解説してくれたので(※受験では奥さん全員の名前を問う設問はあんまりなかった気がする)、未だに印象的。Wikipediaをいつまでも辿れる。

マホメットムハンマド

受験当時はあんまり世界宗教のことを知らなくて、キリスト教より後にイスラム教(イスラーム)が成立したのを知ってびっくりした、という思い出。

アメリゴ・ヴェスプッチ

アメリカ合衆国の名前の由来になってるのにいまいち知名度が上がらない気がする。

コロンブス

新大陸発見、という言葉の誤りについて教えてくれた人。

愛新覚羅溥儀と婉容

アヘンとかラストエンペラーとかその辺から、天城山心中までつながるのすごい。

ヘラクレイトス

あの辺の哲学者はみんな名前が似ている割にみんな言っていることが微妙に異なるので、センター試験対策が大変。倫理じゃないんだから手加減してほしい。覚えるのつらい。

ハプスブルク家の人々

誰が誰と結婚したかをひたすら把握する地味なお仕事の結果、近親婚の影響が出た肖像画も見ることになるという、いろいろ華やか過ぎる方々。

ニコライ2世

ロシア革命のあたりが覚えるの難しかったので……。今でも「ロマノフ朝最後の皇帝(実際は弟に譲ったけど弟がすぐ退位してた。今調べた)」としか覚えていない……。

カエサル

いろんなことがありすぎる人。月の名前の語源だとか帝王切開の由来だとか名言残しまくりとか。Wikipedia読み返したけどルビコン川渡った人くらいの記憶しかない。

読み返してみると、たぶんもっと列挙したかったのになかなか出てこなかったのだろうなーという気持ちになった。

(-人-)

V6解散のお知らせから1ヶ月が経った

V6解散お気持ちシリーズ第3弾です。

3/12の解散発表から1ヶ月。発表までと同じように仕事をし、生活を営み、コロナ禍に振り回されていた1ヶ月だった。

V6解散についてはスポーツ新聞系の記事を中心にいろいろなものが出ていたけど、SMAPの時ほど追いかけることをしなかった。V6が6人で解散を決め、三宅健くんがラジオで「箱にしまう」発言をして、それで「解散」という出来事の解釈はきれいに終わった感じがしたのだ。

ところが案外、日常に落とし穴が待っている。

ミュージックソン2016 AM1242 FM93 ニッポン放送

この2016年のラジオ番組を夜聴いていて、日跨ぎのあたりに生歌ライブがあったんですよ。生歌でライブって矛盾してますけども*1

クリスマススペシャルライブだったかな、何かそういうタイトルで、冬っぽい歌を生で歌ってくれた*2。この時に初めてファンの間でも人気の高い「Air(2010年3月発売のアルバム「READY?」に収録)を真面目に聴き、これは名曲や!とアルバムを買い、リッピングしてちまちま聴いていた。

クリスマススペシャルライブで聴いた「Air」の森田剛パートがですね、破壊力すごかったんですよ。他にも森田剛ソロパートのある曲はたくさんあるんですが、「Air」はやばい。別のメンバーのパートもすごいんですけど個人的に「Air」の森田剛は優勝している。ついでに自分の好みでいうと「MASSIVE BOMB」(1998年8月発売のアルバム「A JACK IN THE BOX」に収録)森田剛ラップもやばい。

この歌声を我々は2021年11月2日以降失うのかー、と思ったらものすごい喪失感に襲われた。6人が再結成して6人で歌う楽曲はもしかしたらあり得るのかもしれない、舞台俳優にフォーカスする森田剛が1人で歌う日もあり得るのかもしれない。でもこれまで続いてきたV6としての楽曲は、11月2日以降に生まれることはない*3。まじかよ。まじだよ。

バラエティ番組できゃっきゃする6人が見られなくなるよりも、日常でちょいちょい聴いているものが「過去のもの」になってしまうこと、そっちの方が結構きつい。

他にもいろいろな曲で喪失感があるんだけど、とりあえず「Air」の破壊力はすごいぞ、というお話でした。

これまでのお気持ち

toya.hatenablog.com

toya.hatenablog.com

*1:ライブのラストソングが「MIRACLE STARTER~未来でスノウ・フレークス~」(1996年12月発売のミニアルバム「GREETING」に収録)で、めちゃくちゃに久しぶりに歌ってもらえたので号泣した思い出がある

*2:V6は歌番組などで激しいダンスがある時以外は割と生歌であることが多い。これ豆な。豆なのか?

*3:ついでに森田剛のはがき読みもなくなるのか、と思うと「うわー」ってなる(語彙力)