Mastodonの埋め込みきれいに出るなー。以下の投稿を見てちょっと衝撃的だったのでつらつら書きます(原文はMastodonに書きましたが、少しブログ向けに整えました)
発端の投稿
以下考えたこと
小説家の西加奈子さんがカナダで乳がんを患い、闘病されていたことはX(Twitter)やはてなブックマーク?かな?などを通じてうっすらと知っていました。しかし積極的に著書を読みに行くことはしておらず、ここ10年くらいはあまり小説を積極的に読んでいないこともあって、それ以上の知識を得るには至りませんでした。以下に貼った記事はあとで読む用に今検索したものです。
- 西加奈子さん、初のノンフィクション「くもをさがす」 乳がん闘病で得た「私は私という確信」|好書好日
- 西加奈子「カナダで見つかったステージIIBの乳がん。手術までの準備は患者自身が動くけど、治療は素晴らしかった。神様からの『休みなさい』と思って」 作家と婦人科医が語り合う「がんで立ち止まったからこそ見えてきた景色は」<前編>|健康|婦人公論.jp
引用の投稿から引用すると本当の引用かどうかわからなくなるのでやりませんが、肉体的性別が女性として生まれ育った結果、その象徴的な身体の一部がなくなったことについて、病気が生死に関わるかどうかの違いはあれど、こんなに女性性について掘り下げて言語化したことがなかったので、めちゃくちゃびっくりしました。もちろんがんとの闘病記のたぐいはいろいろ読んだことがある*1ので、あくまでも良性である子宮筋腫と単純な比較はできないなとは思ってるんですが……。
私は子宮+片方の卵巣と卵管がなくなってからしれっと半年くらい経ったのですが(その後いろいろなことがあったので全然振り返ってる暇がなかったな!!!!)、もともと子宮にそんなに愛着がなかったせいか、はたまた女性性の象徴としてとらえた経験がないせいなのか、「子宮がない」という事実がぜんっぜん自分のジェンダー観に対して影響を与えてなかった、そして影響がなさすぎて言語化することができなかったという事実に驚いた、という観じでした。もちろん西さんはそりゃまあプロだから、日本語を紡ぐプロとして世界を捉えているんだと思うんだけど、それにしてもすごい。見え方が完全に違っている。
子宮がなくなってから半年とちょっと、人によってはちょっと微妙な話題でもあると思うので申し訳ない気持ちも少しあるのですが、
- 毎月大変だった生理がなくなってラッキー!1ヶ月全部調子が同じ!!!
- 生理用品の在庫をいちいち気にしなくて済むのめちゃくちゃ便利!金もかからん!
- 妊娠しないという事実が便利すぎる!
- ※妊孕性の観点でいえば私は普通にもう「無理」とされる年齢だったのであれですが、不意の妊娠がめちゃくちゃ怖いまま初潮からやってきたもんでつい……
- PMSとかないんだけど!情緒安定!ひゃっほー!
- お出かけや旅行の時に大量出血への対応を気にする必要がないのめちゃくちゃ楽ちん!
- 貧血が減った!少なくとも顔が青白くなることが減った!
- あれだけつらかった腹痛が全然ない!すごい!
みたいな感じで過ごしておりました……なんか……ごめんな世界……。
というわけで「くもをさがす」(河出書房新社)を読んでみたいと思いました。後ほど買います。