「toyaさんってすごく物を買うよね」という話を先日していた。
冷静に考えるとよく物を買ってはTwitterにアップしたり、しなかったりしている。ネット上で公にしていないもの*1もある。仮に毎日買ったものをアップするブログを作ったらはずかしくて更新し続けられないだろう。今日も姫野カオルコさんのエッセイとツーリングマップルを買った。
逆に、「まったくお金を使わない、こだわらないジャンル」というものもある。例えば化粧品*2。1万円台以上になると何かのブレーキがかかるのか、ほぼ買ったことがないといっても過言ではないように思う*3。例えばインテリア・家具。今の自宅にあるものはたいてい必要に迫られて夫が選んだものだったり、安くなっているのを見つけて買ったものであったりする。絵を飾る趣味がなく、この間夫が気に入った絵を1枚かけたのが人生初の「家に飾られたお金を出して買う絵画」だった。例えば寝具。今の自宅に引っ越す時に布団を処分してしまったため、毛布にくるまって床で寝ていたら、寒いし身体が痛いしで、あわてて手配した。例えば高い服。怖くて売り場に行けない。
夫ともども物を買いがち、かつ処分しない性格なので、部屋にはさまざまな物がある。お互いにお互いの買うものに対して特に物言いをつけることもない。お互いにオタクであり、収集癖があるのを知っているので、「要らなかったら捨てようね」くらいのことは言ってみるものの、まああんまり効き目はありませんね。いわば「片付けられない人」なんだろうと思うけど、本当に困ったら割と捨てているのでいいか、と思っている。ただ、死期を悟れる状況にあるなら、なるべくゴミとして大がかりな処分をしたい。見られてはずかしいものはあんまりないが*4それなりに立つ鳥跡を濁さずの気持ちでいたい。
なんでまたこんなに物を買う人になったのか、お前はそんなに金持ちなのか、と私だったら突っ込むと思うのでちょっと考えてみた。子供の頃から大人になってしばらくまでは割と貧乏暮らし、かつ実家がかなり狭かったので、物を散らかしがちな私は母親から定期的に怒られていた*5。決して「買って増やす」タイプではなかった。就職してある程度の金銭的バッファが生まれた頃に、何かに目覚めてしまったようだ、としか思い出せない。W-ZERO3を買ったあたりからガジェットを買うことが好きになっていったという断片的な記憶はある。
物を増やすタイプの夫と結婚してからは、「育ちの違い」を感じる機会が数多くあった。一番印象的なエピソードは「たらこを1食あたりどれくらい食べるか」についての見解の相違。夫はたらこをパックで買ったら、一人一腹くらいはがつんと食べる。それに比べて私は「一腹を1.5cmずつくらいに切り、家族で分ける分を厳密に決めてから、ゆっくり一切れずつ味わう」という食べ方だった*6。初めてごはん茶碗にたらこを一腹乗せた時、おろおろしてしまったのを今でも思い出せるし、何だったら今になっても罪悪感で落ち着かない。
いろいろあって少しずつ高い物を買うようになり(だんだん書き起こしていくのが面倒になってきました)、初めてのデジタル一眼レフカメラであるニコンのD60や、社の同僚による各種ガジェットの情報提供でどうしても欲しくなって買ってしまったNexusシリーズ、個人で最大の買い物であるバイク(VTR-F現金一括買い)など、さまざまな物欲発散を経て、今に至っているわけだが、不思議と入手したものを「売りたい、売ろう」という気持ちは湧かない。一時期メルカリを試したこともあるがなじまなかった。せいぜい古本買い取りサービスを使うくらいで、あとは持っておきたい気持ちが勝っている。
ついでなので、比較的最近買ってよかったものも書いておこうと思う。
Ulanzi Capgrip
スマートフォンで写真を撮るためにつけるグリップ。母親に初スマートフォンとして持たせたPixel 6の操作を解説するために自分でも買ってしまったPixel 6に常時くっつけている。この一文を書いて気づいたけど「めんどくさいから買う」パターンはとても多いな。Pixel 6を買う必要はあんまりなかったのだけど勢いで買ったので、せっかくなら写真を撮る端末にしようかな、と思ってグリップを買ってみたら、常用するのにちょうどよかった。
今ではPASMOや楽天Edyなどのアプリを仕込んでいるのでかばんの中から取り出しやすいという長所も生まれ、大変助かっている。
↑こんな感じで付けてある。
ミレー ダッフルバッグ 翠雨/スイウ 16 SUIU BLACK HEATHER
普段遣いしていたリュックの使い勝手がじわじわ悪くなっていってしまったので、新たに選び直したもの。貼ったのは青だけど黒を買った。実は少しだけ取り回しに難があるなと感じることはあるが、見た目が気に入っているので今のところは快適。見た目よりも収納力があるような気がしている。
[glanox] 畳んで持ち運べるモバイルリュック 「mobago(モバゴ)」
私はかばんが好き過ぎる。普段使いのリュックは↑の通りミレーのものを使っているのだけど、先日ふらっと旅行に行った時に機動性を持たせたくて購入。キャリーケースの隙間に突っ込んでおいて、お土産などが増えたら使おう、と思っていたのに、普通の移動用バッグとしてとても優秀だった。また旅行に行く時には持っていこう。